SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア製品又はシステムが,それらを運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
- イ製品若しくはシステムの一つ以上の部分への意図した変更が製品若しくはシステムに与える影響を総合評価すること,欠陥若しくは故障の原因を診断すること,又は修正しなければならない部分を識別することが可能であることについての有効性及び効率性の度合い
- ウ中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復することができる度合い
- エ二つ以上のシステム,製品又は構成要素が情報を交換し,既に交換された情報を使用することができる度合い
解き方のヒントを見る
扱っている範囲をそろえて考える
品質に関する用語を検討するときは、まず何について述べているかという記述の範囲に注目しましょう。日常語としての印象だけで判断せず、示された情報を同じ範囲で捉えることが、考えを整理する手掛かりになります。
この問題で問われていること
この問題では、扱われている内容の範囲をそろえて考えることに意識を向けましょう。目立つ単語からすぐに結論を出すのではなく、その単語が周囲の記述とともに何を指しているかを、自分の言葉で確かめてください。
視点
用語の印象と、情報が実際に扱っている範囲を分けて考えましょう。範囲を捉える際には、与えられた情報に立ち返り、示されていない条件を補わないようにします。
確認ポイント
- 何についての情報なのかを確かめたか
- 用語の印象だけで扱う範囲を決めていないか
- 示された範囲を勝手に広げたり狭めたりしていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。中断や故障で影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元できる度合いは,信頼性の品質副特性である回復性を表します。
理由
信頼性は,指定された条件で,指定された期間,必要な機能を遂行する度合いを表します。その副特性である回復性は,中断や故障が発生した際のデータの回復とシステムの復元を評価します。選択肢ウの末尾は,公式画像のとおり「システムを希望する状態に復元することができる度合い」です。
比較
アは操作のしやすさを表す操作性で,使用性に属します。イは変更の影響評価,原因診断,修正箇所の識別を表す解析性で,保守性に属します。エは情報の交換と交換した情報の使用を表す相互運用性で,互換性に属します。ウの回復性は信頼性に属します。
選択肢ア
これは不正解だよ。これは使用性の副特性である操作性の説明です。原文の「運用操作しやすく,制御しやすくする属性」は,利用者が製品やシステムを扱いやすいかを示しています。信頼性が評価する機能の遂行に関する性質とは,評価する観点が異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。これは保守性の副特性である解析性の説明です。変更の影響を総合評価すること,欠陥や故障の原因を診断すること,修正が必要な部分を識別することの有効性と効率性を表しています。保守のための分析のしやすさが対象なので,信頼性には分類されません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。これは信頼性の副特性である回復性の説明です。原文は「中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い」です。データの回復とシステムの復元を評価する点が,回復性の定義に対応します。
選択肢エ
これは不正解だよ。これは互換性の副特性である相互運用性の説明です。原文は,複数のシステムなどが情報を交換できることに加え,交換された情報を使用できることまで含めています。製品や構成要素の間で情報をやり取りして利用する能力が対象なので,信頼性とは分類が異なります。
学習のポイント
品質特性と副特性の対応を,定義が評価する対象と結び付けて理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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