SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシステム方式設計
- イシステム要件定義
- ウソフトウェア方式設計
- エソフトウェア要件定義
解き方のヒントを見る
テストが検証する対象の段階を考える
テスト工程は、それ以前のどこかの段階で決めた内容が満たされているかを確かめる活動です。各テストが何を基準に合否を判断するのかという一つの観点に絞り、対応する定義・設計の段階を自分で整理してから検討すると混乱しにくくなります。
この問題で問われていること
注目したいのは、テストの名称ではなく「そのテストで合否の拠り所となる文書や決定事項が、どの粒度・どの視点で作られたものか」という点です。名称の似ている工程同士を混同しないよう、根拠となる成果物の範囲を意識してください。
視点
一般に検証活動は、事前に定めた仕様や要件と実際の成果物を照らし合わせることで成り立ちます。したがって、あるテストを理解するには「何と照らし合わせるのか」を明らかにすることが出発点になります。対応関係を丸暗記するより、各工程で作られる成果物が、どのテストの判断材料として使われるのかを自分の言葉で説明できるかを確かめるとよいでしょう。
確認ポイント
- 各テストについて、合否判断の拠り所となる成果物を自分の言葉で説明できるか
- その拠り所となる成果物が、どの定義・設計の段階で作られたものかを取り違えていないか
- 工程名の似た響きに引きずられず、根拠となる成果物の範囲に基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
共通フレーム2013では、システム適格性確認テストによって、完成したシステムがシステム要件定義で定めた要求事項に適合しているかを評価します。したがって、対象となる内容はシステム要件定義で定義したものです。
理由
システム適格性確認テストは、開発したシステムが利用者の要求や業務上の目的を満たしているかを、システム全体の観点で確認する活動です。その評価基準となる内容は、システム要件定義で定められます。
比較
方式設計は要件を実現するための構成や方式を具体化する活動です。また、ソフトウェア要件定義やソフトウェア方式設計は、システムのうちソフトウェア部分を対象とします。システム全体の適合性を評価する点から、システム要件定義が該当します。
選択肢ア
これは不正解だよ。システム方式設計は、要求を実現するためのシステム構成や方式を具体化する活動です。適格性確認テストで評価する基準は、システム全体が満たすべき要求事項であり、方式を設計した内容そのものではありません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。システム適格性確認テストは、完成したシステムが利用者の目的や要求事項に適合しているかを確認します。その評価基準となるシステム全体の要求は、システム要件定義で定義されるため、この選択肢が該当します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ソフトウェア方式設計は、ソフトウェア要件を実現するための構造や処理方式を設計する活動です。対象がソフトウェアの設計内容に限定されるため、システム全体の要求への適合を評価するシステム適格性確認の対象とは異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。ソフトウェア要件定義は、システム要件をソフトウェアが担う要求として定義する活動です。システム全体の利用目的や要求事項への適合を評価する基準は、ソフトウェア部分の要求ではなく、システムレベルで定義された要求となります。
学習のポイント
システムレベルの要求と、方式設計・ソフトウェア要件の役割を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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