SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アEV SSL証明書
- イクライアント証明書
- ウコードサイニング証明書
- エサーバ証明書
解き方のヒントを見る
証明対象と検証者の関係を捉える
電子証明書は、ある主体の公開鍵とその主体の情報を結び付け、第三者が確認できるようにする仕組みです。種類ごとの名称を暗記するより、何の正当性を誰が確かめる場面なのかを軸に整理すると、用途との対応を落ち着いて考えやすくなります。
この問題で問われていること
この分野では、ある証明書が『何の身元や正当性』を保証し、『どの立場の相手』がそれを検証して信頼の判断に使うのかという組合せを意識することが大切です。用語の響きだけで用途を決めないようにしましょう。
視点
電子証明書は、認証局が署名することで『この公開鍵はこの主体のものだ』と第三者に示すための仕組みです。どの証明書にも、証明される側(主体)と、その証明を受け取って確かめる側(検証者)がいます。用途を考えるときは、まず主体は何か、次に検証者は誰で、検証者はその確認によって何を安心できるのかを順に言葉にしてみると、仕組みと場面のつながりを自分で組み立てやすくなります。
確認ポイント
- その場面で身元や正当性を証明される側は何か(誰か)を、自分の言葉で書き出せるか
- その証明を受け取って確かめる側は誰で、どのタイミングで確認するのかを想像できるか
- 検証する側がその確認によって何を安心できるようになるのかを説明でき、名称の印象だけで判断していないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
ディジタル署名付きソフトウェアの開発元又は発行元を確認するには、コードに対する署名者の情報を保証する証明書を用いる。したがって、コードサイニング証明書が該当する。
理由
コードサイニング証明書は、ソフトウェアやプログラムコードに付されたディジタル署名と結び付いて、署名した開発元又は発行元を確認するために使用されます。インストール時の出所確認という設問の目的に合致します。
比較
EV SSL証明書やサーバ証明書は主にWebサイトやサーバの認証、クライアント証明書は利用者や端末などクライアント側の認証に用いられます。これらはソフトウェアの署名者確認を直接の目的としません。
選択肢ア
これは不正解だよ。EV SSL証明書は、Webサイトの運営組織について厳格な確認を行ったことを示すサーバ証明書です。Webサイトの身元確認には関係しますが、ディジタル署名付きソフトウェアの開発元や発行元を確認する用途ではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。クライアント証明書は、サーバに接続する利用者や端末など、クライアント側の身元を確認するために使用されます。ソフトウェアに付されたディジタル署名の開発元又は発行元を確認する証明書ではないため、設問の目的とは異なります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。コードサイニング証明書は、ソフトウェアやプログラムコードに付されたディジタル署名と結び付いて、署名者である開発元又は発行元を確認するために使われます。したがって、インストール前にソフトウェアの出所を確認する目的に適しています。
選択肢エ
これは不正解だよ。サーバ証明書は、Webサイトやサーバが正しい通信相手であることを確認し、通信の暗号化などに利用されます。サーバの身元を確認する証明書であり、ディジタル署名付きソフトウェアの開発元又は発行元を確認するものではありません。
学習のポイント
証明書は名称ではなく、認証対象と利用場面を対応付けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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