SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ディープラーニングに該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    従来の集合教育に,eラーニングや動画配信などのICT技術を活用した教育を組み合わせて,より深い理解を狙う。
  2. イ
    深層心理学の理論をコンピュータ上のプログラムに実装して,人の行動特性分析や性格診断を行う。
  3. ウ
    多次元データベースにおけるデータ分析の過程で,集計結果を下位レベルに掘り下げてデータ内容を確認し,更に精緻な分析を行う。
  4. エ
    多層構造のニューラルネットワークにおいて,大量のデータを入力することによって,各層での学習を繰り返し,推論や判断を実現する。
解き方のヒントを見る

AI用語の包含関係を整理して考える

AI関連の用語は、広い概念とその内側に含まれる狭い概念が入れ子になっていることが多くあります。各用語がどの階層に位置づけられるかを自分の言葉で整理し、問われている概念の範囲に本当に収まるかを一つずつ確かめる姿勢で検討しましょう。

この問題で問われていること

この種の問題では、似た分野に属する複数の用語のうち、指定された概念の範囲に該当するものを見分けられるかが問われます。上位の概念に属するだけで下位の概念にも当たると早合点していないか、範囲の境界を意識することが重要です。

視点

技術用語には、目的を表す言葉と、実現する手段を表す言葉が混在しがちです。ある用語がより広い分野の一部なのか、別系統の考え方なのかを、学習した定義に立ち返って階層図のように書き出すと、範囲の違いが見えやすくなります。

確認ポイント

  • 各用語が、より広いどの分野に含まれる考え方なのかを思い出せるか
  • 問われている概念の定義を、自分の言葉で説明できるか
  • 広い分野に属することと、その内側の狭い概念に当たることを区別できているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

ディープラーニングは、多層構造のニューラルネットワークを用いて大量のデータから学習し、学習結果を基に推論や判断を行う技術です。したがって、その仕組みを説明しているエが該当する。

理由

ディープラーニングは、ニューラルネットワークを多層化し、大量のデータを用いて各層の学習を進める機械学習の手法です。学習したモデルによって、入力データに対する推論や判断を実現する。

比較

アはICTを利用した教育方法、イは深層心理学を利用した分析、ウはデータベースの集計結果を詳細化する分析手法を説明している。いずれもニューラルネットワークによる多層学習の説明ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。従来の集合教育にeラーニングや動画配信を組み合わせる内容は、ICTを活用した教育方法の説明である。学習者への教育手段を示しているが、大量のデータを用いて多層構造のニューラルネットワークを学習させる技術ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。深層心理学の理論をプログラムに実装し、人の行動特性や性格を分析する内容は、心理学的な分析や診断の説明である。ディープラーニングの特徴である多層ニューラルネットワークによるデータ学習を示していない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。多次元データベースの集計結果を下位レベルへ掘り下げ、詳細な内容を確認する処理は、データ分析におけるドリルダウンの説明である。ニューラルネットワークがデータから学習して推論するディープラーニングとは異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。多層構造のニューラルネットワークに大量のデータを入力し、各層で学習を繰り返して推論や判断を実現する説明は、ディープラーニングの基本的な仕組みに該当する。

学習のポイント

ディープラーニングと、教育・心理学・データベース分析に関する用語を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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