SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アCGI
- イPHP
- ウRPC
- エXML
解き方のヒントを見る
仕組みの目的に着目して判別する
通信に関する用語や仕組みは名称が似ていても、それぞれ何を実現するために設計されたかが異なります。記憶した名称に頼らず、各仕組みの主な目的を自分の言葉で言い表せるかを確かめながら検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは、ある通信の仕組みが利用者側と提供側の間で何を目的として働くかを見極める力です。名称の響きや略語の印象ではなく、その仕組みが担う役割の本質に照らして判断することが求められます。
視点
ネットワーク上の仕組みを学ぶ際は、『その仕組みを使うと、相手側で最終的に何が起きるのか』という目的の観点で一つずつ整理すると混同を防げます。名称や略語の構成要素から推測するだけでは誤りやすいため、各用語について、利用される場面と達成される結果を対にして説明できるかを確認すると理解が安定します。
確認ポイント
- 検討対象の各仕組みについて、主な目的を一文で説明できるか
- 名称や略語の印象だけで判断せず、目的の説明と照らし合わせたか
- 問題文が求めている働きと、各仕組みの目的が本当に対応しているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
仕様(2)では、クライアントがサーバ上の関数を呼び出し、サーバ側で検証と状態変更を行います。このような遠隔手続呼出しを実現する仕組みがRPCです。
理由
RPCは、ネットワークを介して別のコンピュータにある関数や手続きを、あたかも自分のプログラム内の関数のように呼び出す仕組みです。クライアントからサーバの関数を呼び出す仕様(2)に適しています。
比較
CGIはWebサーバから外部プログラムを起動する仕組み、PHPはサーバ側で動作するスクリプト言語、XMLはデータを構造化して表現する形式です。いずれも遠隔関数呼出しそのものを示す仕組みではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。CGIは、Webサーバがクライアントからの要求に応じて外部プログラムを起動し、その入出力を扱うための仕組みです。問題はWebブラウザやHTTPを使わず、クライアントからサーバ上の関数を呼び出す機構を問うため、CGIの役割とは一致しません。
選択肢イ
これは不正解だよ。PHPは、主にWebサーバ側で処理を実行するためのスクリプト言語です。サーバ上の処理を記述することはできますが、クライアントがネットワーク越しにサーバの関数を呼び出す通信機構そのものではないため、仕様(2)を表す選択肢ではありません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。RPCは、ネットワーク上の別のコンピュータにある関数や手続きを、遠隔から呼び出す仕組みです。クライアントがサーバの関数を呼び出し、サーバが手の妥当性を判定して結果を返すという仕様(2)に適しています。
選択肢エ
これは不正解だよ。XMLは、データの構造や内容をタグで表現するためのマークアップ言語・データ形式です。通信内容を表す用途には利用できますが、サーバ上の関数を呼び出して実行する仕組みそのものではないため、仕様(2)の要求には直接対応しません。
学習のポイント
RPC、CGI、PHP、XMLの役割の違いを、通信機構・実行環境・データ形式の観点で整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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