SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

無線LANのセキュリティ方式としてWPA2を選択するとき,利用される暗号化アルゴリズムはどれか。

選択肢

  1. ア
    AES
  2. イ
    ECC
  3. ウ
    RC4
  4. エ
    RSA
解き方のヒントを見る

方式名と暗号の層を区別する

無線LANの対策を整理するときは、セキュリティの枠組みを示す名称と、その中で使われる暗号アルゴリズムの名称を別の層として捉えることが出発点です。混同したまま対応付けると判断がぶれやすくなります。

この問題で問われていること

問われているのが枠組みの名称か、その内部で用いる暗号化の仕組みかを最初に見極め、それぞれの要素がどちらの層について述べているのかを意識しながら対応関係を確かめることが求められます。

視点

無線LANのセキュリティでは、認証や鍵管理を含む全体の枠組みを表す名称と、実際にデータを暗号化するアルゴリズムの名称が並んで登場します。前者は仕組み全体の呼び名で、後者はその中の部品にあたります。対応関係を考える前に、目にした名称をまずどちらの層に属するかで仕分けておくと、異なる層の名称同士を比べてしまう取り違えを防ぎやすくなります。

確認ポイント

  • 登場する各名称が、仕組み全体の枠組みを指すのか、暗号化の部品を指すのかを自分で仕分けられたか
  • 枠組みと暗号化の部品の関係が、常に一対一とは限らない可能性も念頭に置いて考えたか
  • 自分の仕分けの根拠を、教科書や信頼できる資料の記述で裏付けられるか確認したか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

WPA2では、無線LAN上の通信データを保護する暗号化アルゴリズムとしてAESが利用されます。ECCやRSAは主に公開鍵暗号、RC4は旧来の方式で使われた暗号です。

理由

WPA2の通信暗号化にはAESが使われます。AESは共通鍵暗号方式であり、大量の通信データを効率よく暗号化する用途に適しています。したがって、設問の正答はアです。

比較

ECCとRSAは公開鍵暗号方式で、鍵交換や電子署名などに用いられます。RC4はWPA2より前の無線LANセキュリティ方式で使われた暗号であり、WPA2の選択肢には該当しません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。AESは共通鍵暗号方式のアルゴリズムで、WPA2では通信データの暗号化に利用されます。大量のデータを効率よく処理する用途に適しており、設問が尋ねているWPA2の暗号化アルゴリズムに一致します。

選択肢イ

これは不正解だよ。ECCは楕円曲線暗号であり、公開鍵暗号方式に分類されます。鍵交換や電子署名などで利用される技術ですが、設問が尋ねているWPA2の通信データ暗号化アルゴリズムそのものではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。RC4はストリーム暗号で、以前の無線LANセキュリティ方式で利用されたことがあります。しかし、WPA2で採用される暗号化アルゴリズムではないため、この設問の条件には一致しません。

選択肢エ

これは不正解だよ。RSAは代表的な公開鍵暗号方式で、鍵交換や電子署名などに用いられます。無線LANの通信データをWPA2で暗号化するためのアルゴリズムとは役割が異なるため、正しい選択肢ではありません。

学習のポイント

WPA2と暗号化アルゴリズムの対応を覚え、暗号方式の用途の違いも整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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