SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア構成する磁気ディスク装置のアクセス性能
- イコンピュータ本体とのインタフェース
- ウ磁気ディスク装置の信頼性を示す MTBF の値
- エデータ及び冗長ビットの記録方法と記録位置との組合せ
解き方のヒントを見る
RAID分類の観点を整理する
RAIDのレベルは番号の大小で優劣が決まるものではありません。どの観点で比べると違いが明確になるのかを意識し、各レベルを同じ物差しで並べて整理する姿勢を持つことが、分類の問題を考える出発点になります。
この問題で問われていること
この問題で意識したいのは、提示されている内容がどの基準に沿ってRAIDを分けようとしているのかを見極めることです。現れる特性と、それを生む仕組みを区別したうえで、各要素がどちらに属するかを整理できるかを確認します。
視点
複数のディスクをまとめて扱う技術を分類するときは、一つの言葉で全体を説明しようとしないことが大切です。分け方の基準そのものと、その基準を当てはめた結果として現れる性質とは別物です。ある事柄が『分け方の基準』を述べているのか、『分けた結果の特徴』を述べているのかを区別してから比較すると、整理しやすくなります。
確認ポイント
- 問われているのが分類の基準そのものか、分類した結果として現れる性質かを確かめる
- 各レベルを同じ物差しで比べたとき、どの点で違いが生じるのかを自分の言葉で説明できるか確認する
- レベルの番号を優劣や新旧と結び付けて判断していないか見直す
正解と解説を見る
正解
エ
解説
RAID 1~5は、複数ディスクに対してデータと冗長ビットをどのように記録し、どの位置に配置するかという組合せによって分類される。
理由
RAID 1~5では、データの複製、分割、冗長情報の付加などをどのように行うかが異なる。さらに、冗長ビットをどのディスクに、どのような位置関係で記録するかも方式を特徴づける。
比較
アクセス性能は構成や実装によって変わり得る評価要素であり、方式そのものの分類基準ではありません。インタフェースや個別装置のMTBFも、RAID 1~5の記録方式を区別する基準にはならない。
選択肢ア
これは不正解だよ。アクセス性能は、ディスクの性能や構成、処理内容などによって変化する結果であり、RAID 1~5を分類する基本的な基準ではない。方式の違いは、データと冗長情報の扱い方に着目して判断する。
選択肢イ
これは不正解だよ。コンピュータ本体とのインタフェースは、接続や通信の方式に関する事項である。RAID 1~5の各方式を区別するのは、接続規格ではなく、複数ディスク上でのデータと冗長情報の記録方法である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。MTBFは磁気ディスク装置の信頼性を表す指標だが、RAID 1~5の方式番号を決める基準ではない。RAIDの分類では、装置単体の信頼性の値ではなく、データ保護のための記録構成を比較する。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。RAID 1~5の違いは、データ及び冗長ビットをどのような方法で記録し、複数の磁気ディスク上のどの位置に配置するかという組合せに基づく。これにより、各方式の耐障害性や性能上の特性が異なる。
学習のポイント
RAIDレベルは、性能値や接続方式ではなく、データ保護の実現方法で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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