SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成27年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アOSがシステム異常を検出した。
- イウォッチドッグタイマが最大カウントに達した。
- ウシステム監視LSIが割込み要求を出した。
- エユーザプログラムがカーネルの機能を呼び出した。
解き方のヒントを見る
出来事と前提の関係を整理する
この分野を学ぶときは、出来事の名称だけで判断せず、その出来事がどのような前提の下で扱われているかに注目しましょう。用語から連想を広げるより、示された条件との関係を丁寧に整理することが大切です。
この問題で問われていること
確認する観点は、対象となる出来事と、それを考える際の前提条件との関係です。自分の知識から条件を補わず、示されている範囲で何が前提になっているかを捉え、判断の土台をそろえて考えてみましょう。
視点
出来事について考える際は、名称からの連想と、示された前提に基づく理解を区別しましょう。どの条件を根拠に考えているのかを意識すると、知識を当てはめる前に整理すべき点が見えてきます。
確認ポイント
- 対象となる出来事の前提を確認したか
- 示されていない条件を補っていないか
- 考えの根拠を示された前提に結び付けられるか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。SVC割込みは、ユーザプログラムがOSのサービスを利用するために発生させるソフトウェア割込みです。カーネルへ制御を移し、要求された処理を実行します。
理由
ユーザプログラムは、入出力などのOSが管理する機能を利用するとき、システムコールによって処理を依頼します。SVC命令は、そのためにソフトウェア割込みを発生させ、カーネルの処理へ制御を移す命令です。したがって、ユーザプログラムがカーネルの機能を呼び出したとするエが適切です。
比較
SVC割込みの契機は、OSのサービスを要求するための命令実行です。アはシステム異常の検出、イはウォッチドッグタイマの最大カウント到達、ウは監視用LSIからの割込み要求を述べています。これらはSVC命令の実行とは異なる出来事です。
選択肢ア
これは不正解だよ。OSがシステム異常を検出したという記述は、異常の発見を示しています。SVC割込みは、プログラムがOSのサービスを要求するための命令実行によって発生するもので、異常の検出そのものを発生要因とする割込みではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。ウォッチドッグタイマが最大カウントに達したことは、監視対象の動作異常を検知する契機です。構成に応じて割込みやリセットが起こりますが、OSのサービスを要求するSVC割込みの発生要因ではありません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。システム監視LSIが割込み要求を出したという記述は、監視用のハードウェアを発生源とする割込みを表しています。SVC割込みはプログラムによる命令実行を契機とするため、このような外部の装置からの割込み要求とは区別されます。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ユーザプログラムがカーネルの機能を呼び出すときには、OSに処理を依頼する必要があります。SVC命令によって割込みを発生させ、制御をカーネルへ移して要求された処理を実行するため、この記述がSVC割込みの発生要因に該当します。
学習のポイント
OSのサービスを要求するSVC割込みと、監視装置などに起因する割込みの発生契機を区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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