SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成26年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アウォータフォールモデルだけ
- イウォータフォールモデルと進化的モデルだけ
- ウウォータフォールモデルとスパイラルモデルだけ
- エウォータフォールモデル,進化的モデル,スパイラルモデルの全て
解き方のヒントを見る
用語が指す活動範囲を確かめる
開発ライフサイクルモデルとソフトウェア保守を結び付けて考える前に、それぞれの用語がどの活動や期間を対象としているのかを自分の言葉で定義し直すことが、この種の整理問題に取り組む際の出発点になります。
この問題で問われていること
問われているのは個々の知識の暗記量ではなく、二つの概念の関係をどの軸で捉えるかです。問題中に登場する語句が、あなたが確認した定義の範囲と整合しているかどうかを一つずつ照らし合わせる姿勢が求められます。
視点
ライフサイクルモデルという語は、ソフトウェアに関わる作業をどのような単位で区切り、どのような順序や関係で捉えるかを表す枠組みを指します。一方、保守という語も、何をきっかけに、どの時点で、どのような目的で行われる活動なのかを、定義から確認できます。両者を比べる際は、印象や名称の響きに頼らないことが大切です。教科書や規格で示される定義の文言に立ち返り、同じ土俵で比較できる形に言い直すと整理しやすくなります。
確認ポイント
- ライフサイクルモデルという語が、作業のどの範囲を対象にした枠組みなのかを、定義に基づいて説明できるか
- 保守という活動が、何をきっかけに、どの時点で行われるものとして定義されているかを確認したか
- 問題中の語句を自分が確認した定義と照らし、対象範囲の食い違いがないかを一つずつ確かめたか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ソフトウェアは、どの開発ライフサイクルモデルを採用しても、運用開始後に不具合修正や環境変化への対応、機能改善などが必要になる。そのため、保守は三つのモデルすべてで必要です。
理由
ウォータフォールモデル、進化的モデル、スパイラルモデルは開発の進め方が異なるが、開発後のソフトウェアが不具合なく永続的に変更不要になるわけではありません。利用環境や要求の変化に応じて、いずれのモデルでも保守が必要になる。
比較
ウォータフォールモデルは工程を順に進め、進化的モデルは段階的に機能を発展させ、スパイラルモデルはリスクを評価しながら反復する。それぞれ開発方法は異なるが、運用後の修正・適応・改善という保守の必要性は共通している。
選択肢ア
これは不正解だよ。ウォータフォールモデルだけに保守が必要だと限定している点が誤りである。保守は開発手順の違いによって不要になる活動ではなく、運用後の不具合修正や環境変化への対応として、他のモデルでも発生する。
選択肢イ
これは不正解だよ。ウォータフォールモデルと進化的モデルだけを対象としているが、スパイラルモデルで開発したソフトウェアも運用後に修正や改善が必要になる。開発中に反復やリスク評価を行うことは、保守が不要になることを意味しない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ウォータフォールモデルとスパイラルモデルだけとしており、進化的モデルを除外している点が誤りである。進化的モデルでも、利用開始後の不具合修正、環境への適応、要求変更への対応などの保守活動は必要になる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ウォータフォールモデル、進化的モデル、スパイラルモデルは開発の進め方が異なるが、完成後のソフトウェアには不具合修正や環境変化への対応、機能改善が必要になる。したがって、保守は三つのモデル全てで必要である。
学習のポイント
開発ライフサイクルモデルと、運用開始後のソフトウェア保守の関係を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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