SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成25年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア経営戦略や情報化戦略などから求められる要求であり,エンタープライズアナリシスの活動で定義している。
- イ新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求であり,ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義している。
- ウ組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求であり,要求アナリシスの活動で定義している。
- エ利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズであり,要求アナリシスの活動で定義している。
解き方のヒントを見る
言葉の意味を記述の範囲で捉える
この分野を学ぶときは、用語から連想した知識を足す前に、記述がどこまでの意味を含んでいるかに注目しましょう。広く読める言葉ほど、自分の解釈と実際に示された内容を分けて整理することが大切です。
この問題で問われていること
検討の焦点は、記述されている意味の範囲です。ある言葉に詳しくても、その知識をすべて当てはめず、今回示されている内容だけを根拠に捉えましょう。書かれていることと、自分が補った意味との境目を意識してください。
視点
用語から連想する内容には、記述の範囲を超えた解釈が混ざることがあります。理解した意味を自分の言葉で短く整理し、それぞれが実際の記述に基づいているかを確かめてみましょう。
確認ポイント
- 理解した内容に、記述上の根拠があるか
- 用語への連想だけで、意味を広げていないか
- 整理した意味に、自分の推測が混ざっていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。ソリューション要求は、組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求です。選択肢ウは、この内容と要求アナリシスで定義することを記述しています。
理由
問題文は、BABOKの要求を四種類に分類した上で、ソリューション要求の説明を尋ねています。選択肢ウでは、組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求を挙げ、要求アナリシスの活動で定義すると説明しています。これはソリューション要求に該当します。機能要求・非機能要求や要求アナリシスの記載箇所は、問題文ではなく選択肢ウです。
比較
アは経営戦略や情報化戦略から求められるビジネス要求、イはデータ変換や要員教育などの移行要求、エは利用部門や運用部門などのニーズを表すステークホルダ要求です。ウとエには、どちらも要求アナリシスの活動で定義すると書かれているため、活動名だけでは区別できません。実現すべき機能や条件を述べているか、関係者のニーズを述べているかを確認します。
選択肢ア
これは不正解だよ。経営戦略や情報化戦略などから求められる要求は、ビジネス要求に当たる。選択肢の後半も、エンタープライズアナリシスの活動で定義するとしている。事業の目的や方向性を示す要求であり、ソリューション要求の説明ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。新システムへのデータ変換や要員教育などに関する要求は、移行要求に当たる。選択肢の後半は、ソリューションのアセスメントと妥当性確認の活動で定義するとしている。新しい仕組みへ移るための要求であり、ソリューション要求とは分類が異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。組織・業務・システムが実現すべき機能要求と非機能要求は、ソリューション要求に当たる。選択肢の後半も、要求アナリシスの活動で定義するとしている。実現する機能と、品質や性能などの条件を具体化する要求として理解するとよい。
選択肢エ
これは不正解だよ。利用部門や運用部門などから個別に発せられるニーズは、ステークホルダ要求に当たる。後半にある要求アナリシスという活動名は、選択肢ウにも記載されている。活動名だけでは区別できず、関係者のニーズを述べている前半の内容で分類を判断する。
学習のポイント
要求の内容による四つの分類を理解し、定義する活動名だけで判断しないことを学びましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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