SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アAES
- イElGamal
- ウRSA
- エ楕円曲線暗号
解き方のヒントを見る
鍵の扱いに着目して方式を整理
暗号方式を区別する問題では、名称の印象ではなく、鍵がどのように用意され、誰が保持し、どの処理で使われるかという一つの観点に絞って、問題で示される内容を整理してから判断することが大切です。
この問題で問われていること
問われているのは鍵の扱いの観点です。示される各内容について、鍵を誰が保持し、どの処理で使い、関係者の間でどう受け渡されるのかを自分の言葉で書き出し、その整理と内容が矛盾しないかを確かめることに集中してください。
視点
暗号の仕組みを学ぶときは、方式の名前を覚えるより先に、鍵の流れを順に追う習慣が役立ちます。鍵がどこで用意され、誰が保持し、どの処理に使われ、関係者の間でどのように共有または秘匿されるのかを順に言葉にすると、方式ごとの違いを自分で説明できるようになります。記述の一部の言葉だけで判断せず、鍵の流れ全体と整合しているかを確認しましょう。
確認ポイント
- 鍵を誰が保持しているかを自分の言葉で書き出したか
- その鍵がどの処理で使われるかを整理したか
- 鍵の受け渡し方と示された内容が矛盾していないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ秘密鍵を使う暗号方式です。AESはこの分類に該当する。一方、ElGamal、RSA、楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式に分類され、公開鍵と秘密鍵を使い分ける。
理由
共通鍵暗号方式では、送信者と受信者が同じ秘密鍵を共有し、その鍵で暗号化と復号を行う。AESはこの特徴を持つ方式なので、設問の条件に該当する。
比較
ElGamal、RSA、楕円曲線暗号は、公開してよい鍵と秘密に保持する鍵を使い分ける公開鍵暗号方式です。同じ秘密鍵を共有する共通鍵方式とは、鍵の扱いが異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。AESは、暗号化と復号に同じ秘密鍵を用いる共通鍵暗号方式である。共通鍵方式では、通信する者同士が鍵を共有して利用する。公開鍵と秘密鍵を使い分ける方式とは分類が異なり、設問の条件に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。ElGamalは公開鍵暗号方式に分類され、暗号化には公開鍵、復号には対応する秘密鍵を使い分ける。したがって、同じ秘密鍵を共有して暗号化と復号を行う共通鍵暗号方式を問う設問の条件には一致しない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。RSAは公開鍵暗号方式であり、公開鍵と秘密鍵という異なる鍵を使い分けて暗号化や復号を行う。共通鍵暗号方式のように、暗号化と復号で同じ秘密鍵を共有して使う方式ではないため、この設問の条件から外れる。
選択肢エ
これは不正解だよ。楕円曲線暗号は、楕円曲線を利用した公開鍵暗号方式であり、公開鍵と秘密鍵を使い分ける。暗号化と復号に同じ秘密鍵を用いる共通鍵暗号方式とは鍵の構成が異なるため、該当する選択肢ではない。
学習のポイント
暗号方式は、暗号化と復号に用いる鍵の関係で分類する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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