SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア開発工程の初期段階に要求仕様を確認するために,プログラマと利用者がペアとなり,試作した画面や帳票を見て,相談しながらプログラムの開発を行う。
- イ効率よく開発するために,2人のプログラマがペアとなり,メインプログラムとサブプログラムを分担して開発を行う。
- ウ短期間で開発するために,2人のプログラマがペアとなり,作業と休憩を交代しながら長時間にわたって連続でプログラムの開発を行う。
- エ品質の向上や知識の共有を図るために,2人のプログラマがペアとなり,その場で相談したりレビューしたりしながら,一つのプログラムの開発を行う。
解き方のヒントを見る
開発実践手法を目的で見分ける
アジャイル開発の実践手法は名称が似ていても、何を改善するために行うのかという目的がそれぞれ異なります。問われている活動が、どの課題の解決を狙ったものかという一つの観点に絞って照らし合わせると、手法同士の区別がしやすくなります。
この問題で問われていること
この問題で意識したいのは、それぞれの手法が開発のどの場面で、どんな課題や不安を減らすことを主な狙いとしているかです。名称の印象ではなく、狙いと活動内容が対応しているかを自分の知識で確かめる視点が重要です。
視点
アジャイル開発では、短い周期で価値を届け、変化に対応しやすくするために、複数の実践手法を組み合わせて使います。個々の手法は、それぞれ異なる課題に対応するために生まれたものです。学習するときは手法名だけを覚えるのではなく、『その手法が無かったら何が困るのか』を自分の言葉で説明できるように整理しておくとよいでしょう。そうすれば、似た名前や似た説明に惑わされにくくなります。
確認ポイント
- 各手法について、それを行わなかった場合にどんな問題が起こりやすいかを説明できるか
- 問われている活動の内容と、その手法が本来狙う目的が食い違っていないか
- 名称や言葉の響きが似ている点ではなく、狙いの違いに基づいて判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ペアプログラミングは、二人のプログラマが一つのプログラムを共同で開発し、相談やレビューをその場で行う手法です。品質向上や知識共有につながる点が重要です。
理由
正解はエです。ペアプログラミングは、二人のプログラマがペアとなって一つのプログラムを開発し、作業中に相談やレビューを行う。これにより、品質の向上や知識の共有を図る。
比較
利用者との要求確認、メインとサブの分担、作業と休憩の交代は、ペアプログラミングそのものの定義ではありません。二人が同じ開発対象に協力して取り組む点を確認する。
選択肢ア
これは不正解だよ。前半は開発初期に要求仕様を確認する活動を示しており、後半もプログラマと利用者が試作品を見ながら相談する内容である。これは利用者参加型の要求確認に関する説明で、二人のプログラマが共同開発するペアプログラミングとは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。前半は効率化を目的とし、後半は二人のプログラマがメインプログラムとサブプログラムを分担して開発するとしている。しかし、ペアプログラミングは別々の部分を分担する方式ではなく、同じプログラムを共同で進める手法である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。前半は短期間での開発を目的とし、後半は二人が作業と休憩を交代しながら長時間連続で開発するとしている。ペアプログラミングの本質は交代制や長時間労働ではなく、開発中の相談やレビューを通じた共同作業にある。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。前半は品質向上や知識共有を目的とし、後半は二人のプログラマが一つのプログラムを対象に、相談やレビューをしながら開発するとしている。これはペアプログラミングの特徴を適切に説明している。
学習のポイント
共同作業の目的と、単なる分担・交代との違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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