SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

平成21年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

要求分析・設計技法のうち,BPMNの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    イベント・アクティビティ・分岐・合流を示すオブジェクトと,フローを示す矢印などで構成された図によって,業務プロセスを表現する。
  2. イ
    木構造に基づいた構造化ダイアグラムであり,トップダウンでの機能分割やプログラム構造図,組織図などの表現に用いられる。
  3. ウ
    システムの状態が外部の信号や事象に対してどのように推移していくかを図で表現する。
  4. エ
    プログラムをモジュールに分割して表現し,モジュールの階層構造と編成,モジュール間のインタフェースを記述する。
解き方のヒントを見る

表記法が描く対象を見極める

要求分析や設計で使う表記法は、それぞれ何を記述するために作られたかという目的が異なります。個々の記号や用語に目を奪われず、その表記法が対象システムのどの側面をとらえようとしているのかを自分の言葉で整理してから判断しましょう。

この問題で問われていること

確認すべき観点は一つ、各表記法の説明が、その表記法の本来の目的や表現対象と矛盾していないかどうかです。名称の印象や似た用語に引きずられず、説明が述べている中身がその表記法の役割に合っているかを確かめてください。

視点

表記法は、現実の対象を特定の観点で切り取り、図や記号に表すための約束事です。同じシステムでも、どの観点で切り取るかによって使う表記法が変わります。学習の際は、表記法ごとに『何を主役として描くのか』『何をあえて描かないのか』を自分で説明できるようにしておくと、紛らわしい記述に惑わされにくくなります。

確認ポイント

  • その表記法が主に表現しようとしている対象は何かを、自分の言葉で一言にまとめられるか
  • 述べられている内容に、その表記法の表現対象から外れた要素が紛れ込んでいないか
  • 名称の似た表記法や一般的な用語の印象だけで判断していないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

BPMNは、イベントやアクティビティ、分岐、合流、フローなどを用いて、業務プロセスの流れを図で表現するための記法です。したがって、該当する説明はアです。

理由

BPMNは、業務プロセスに含まれる開始や終了などのイベント、作業を表すアクティビティ、処理の分岐や合流、処理順序を示すフローを図示する。アはこれらを用いて業務プロセスを表現すると説明しており、BPMNの特徴に合致する。

比較

イは木構造による機能分割などを表す階層的な図法、ウは外部信号や事象に対するシステム状態の推移を表す図法、エはプログラムのモジュール構成とインタフェースを記述する図法の説明です。いずれもBPMNの説明ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。イベント、アクティビティ、分岐、合流を示すオブジェクトと、処理の流れを示す矢印などによって業務プロセスを表現するという説明は、BPMNの基本的な表現方法と一致している。

選択肢イ

これは不正解だよ。木構造に基づき、トップダウンで機能を分割したり、プログラム構造図や組織図を表したりするという説明は、階層構造を示す図法の特徴である。業務プロセスのイベントやフローを表すBPMNの説明ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。外部の信号や事象に応じてシステムの状態がどのように推移するかを表す説明は、状態の変化を扱う図法に対応する。業務活動や分岐、合流を含むプロセス表現を説明したものではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。プログラムをモジュールに分割し、階層構造や編成、モジュール間のインタフェースを記述する説明は、プログラム構造の設計に関するものである。業務プロセスを表すBPMNの説明とは対象が異なる。

学習のポイント

BPMNの表現対象と、構成要素の役割を関連付けて覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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