SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
平成21年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アオブジェクト間のメッセージのやり取りが,時系列で表現できる。
- イオブジェクト群の相互作用を示す協調関係が表現できる。
- ウ現実のビジネスプロセスで生じる並行処理が表現できる。
- エ一つのオブジェクトに着目して,その状態遷移が表現できる。
解き方のヒントを見る
UML図は表現目的から見分ける
UMLの図は種類ごとに、読み手へ何を伝えるために描くのかという目的が異なります。図の名前や見た目の印象だけで判断せず、その図が何を表すために使われるのかを一つの軸として整理してから、問われている内容と照らし合わせてみましょう。
この問題で問われていること
この分野では、各図が「何を中心に表現するための図か」という目的の観点を確かめることが求められます。問われている内容が、どのような目的の表現に該当するかを落ち着いて対応づけることが検討の中心になります。
視点
UMLには多くの種類の図があり、それぞれ特定の目的で使われます。名称が似ていたり記号が共通していたりする図もあるため、暗記した名前だけに頼ると混同しやすくなります。学習の際は、図ごとに「この図を描くと読み手は何が分かるのか」を一文で説明できるよう整理しておくと、どのような問われ方でも判断の拠り所になります。
確認ポイント
- それぞれの図が、主に何を読み手に伝えるために使われるのかを自分の言葉で説明できるか確認する
- 図の名称の響きや記号の見た目ではなく、表現の目的に基づいて判断しているか確認する
- 問われている内容が求める表現の目的と、自分が思い浮かべた図の目的が一致しているか見直す
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
アクティビティ図は、業務プロセスや処理の流れを表し、分岐・合流だけでなく並行して進む処理も表現できる。したがって、正答はウです。
理由
アクティビティ図は、業務プロセスや処理の流れをアクションとして表し、分岐や合流に加えて、複数の処理が並行して進む状況も表現できる。この特徴に合致するのがウです。
比較
シーケンス図は時間順のメッセージ交換、コミュニケーション図はオブジェクト間の相互作用、状態機械図は一つのオブジェクトの状態遷移を表します。各図の対象を区別することが重要です。
選択肢ア
これは不正解だよ。オブジェクト間のメッセージを時系列で表すことは、ライフラインに沿ったやり取りを扱うシーケンス図の特徴である。アクティビティ図の特徴を述べたものではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。オブジェクト群の相互作用や、オブジェクト間のリンクを基にした協調関係の表現は、コミュニケーション図(コラボレーション図)が扱う。アクティビティ図の説明ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。アクティビティ図は、業務プロセスや処理の流れをアクションとして表し、分岐や合流に加えて、複数の処理が並行して進む状況も表現できる。したがって、この記述が特徴に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。一つのオブジェクトに着目し、状態がイベントによってどのように遷移するかを表すのは、状態機械図(ステートチャート図)の役割である。アクティビティ図の説明ではない。
学習のポイント
UML図ごとの表現対象を区別し、並行処理の表現可否を確認する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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