SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成30年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問28

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ある期間の生産計画において,表の部品表で表される製品Aの需要量が10個であるとき,部品Dの正味所要量は何個か。ここで,ユニットBの在庫残が5個,部品Dの在庫残が25個あり,他の在庫残,仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。
製品A、ユニットB・C、部品D・E・Fのレベル別数量を示した部品表。
製品A、ユニットB・C、部品D・E・Fのレベル別数量を示した部品表。

選択肢

  1. ア
    80
  2. イ
    90
  3. ウ
    95
  4. エ
    105
解き方のヒントを見る

所要量を整理する基本の視点

部品表の構成と在庫の状態を切り分け、必要な対象と時点をそろえて考えると、情報の関係を落ち着いて整理できます。まず全体の前提を確認し、各情報が何を表すかを見直しましょう。

この問題で問われていること

部品のつながりと在庫情報を同じ基準で読み取り、どの情報を先に整理すべきかという一点に注目してください。個々の数値へ進む前に、対象範囲と基準時点の対応を確認します。

視点

部品表は構成の関係を示す情報、在庫は利用可能性に関わる情報として、役割を分けて整理します。両者を読む基準をそろえ、対象となる範囲を一つずつ確認することが、判断を安定させる出発点です。

確認ポイント

  • 部品表のどの範囲を対象として読んでいるか確認する
  • 在庫情報がどの時点と対象に対応しているか確認する
  • 各情報を混同せず、同じ前提で比較できる状態か確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

製品Aを10個生産するためのユニットBとユニットCの必要数を求め,ユニットBの在庫残を反映して部品Dの総所要量を算出します。その後,部品D自身の在庫残を差し引くと,正味所要量は90個になります。

理由

製品Aは1個当たりユニットBを4個,ユニットCを1個使用します。Aを10個作る場合,Bは40個,Cは10個が必要です。Bの在庫5個を使うため,Bを新たに生産するのは35個です。部品DはB 1個当たり3個,C 1個当たり1個必要なので,Dの総所要量は35個×3個+10個×1個=115個です。さらにDの在庫25個を差し引き,正味所要量は115個-25個=90個となります。

比較

在庫残はすべて一括して差し引くのではなく,該当する品目の必要量に反映します。ユニットBの在庫5個はBを経由する部品Dの必要量を減らし,部品Dの在庫25個は最後にDそのものの必要量から差し引きます。この順序を誤ると,Bの在庫をDの個数として扱ったり,Dの在庫を差し引き忘れたりして誤った値になります。

選択肢ア

これは不正解だよ。80個は,ユニットBの在庫5個による必要量の減少や,部品D自身の在庫25個の反映を,公式の部品表どおりに組み合わせた結果とは一致しません。B経由のDとC経由のDを別々に展開し,最後にDの在庫を差し引く必要があります。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。Aを10個作るためのBとCの必要数を展開し,Bの在庫5個を使ってBの新規必要数を減らします。BではDを3個,CではDを1個使うため,両経路のDを合計し,Dの在庫25個を差し引くと正味所要量は90個になります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。95個は,部品表の数量関係または在庫の差し引き方が正しく反映された値ではありません。Bの在庫5個はBを通じたDの必要量に影響し,Dの在庫25個も別に控除するため,B経由とC経由を順に計算する必要があります。

選択肢エ

これは不正解だよ。105個は,BとCから発生するDの必要量を合算し,Bの在庫5個とDの在庫25個を条件どおり反映した正味所要量ではありません。在庫は品目ごとに適用し,Dの在庫は最後にDの総所要量から差し引きます。

学習のポイント

多段階の部品表では,各階層の所要量を順に展開してから在庫を差し引く。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問28(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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