SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成30年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア対象をエンティティとその属性及びエンティティ間の関連で捉え,データ中心アプローチの表現によって図に示す。
- イデータの流れによってプロセスを表現するために,データ送出し,データ受取り,データ格納域,データに施す処理を,データの流れを示す矢印でつないで表現する。
- ウ複数の観点でプロセスを表現するために,目的に応じたモデル図法を使用し,オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールで表現する。
- エプロセスの機能を網羅的に表現するために,一つの要件に対して発生する事象を条件分岐の形式で記述する。
解き方のヒントを見る
活用場面を見極める一つの視点
手法名や印象から判断せず、まずその場面で何を把握し、誰がどのような判断に使うのかを整理し、必要な見通しとの一致を考えましょう。
この問題で問われていること
確認する観点を「利用目的と必要な見通しが合っているか」に絞り、対象の範囲、関係者、利用するタイミングを問題文に沿って照らし合わせてください。
視点
活用場面を読むときは、名称の連想ではなく、達成したい目的と、そこから得たい理解の粒度が対応しているかを整理します。
確認ポイント
- 誰が何のために使う場面か
- 把握したい対象の範囲はどこまでか
- 得られた情報を使うタイミングはいつか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
UMLは、オブジェクトモデリングを行うために標準化された記述ルールであり、目的に応じて複数のモデル図法を使い分け、業務やシステムを多面的に表現する。
理由
UMLは、オブジェクト指向による分析・設計で用いられる標準化されたモデリング言語です。クラス図やアクティビティ図など、目的に応じた図法を使い分け、対象を複数の観点から表現できる。
比較
アはエンティティ、属性、関連でデータ構造を表すデータ中心アプローチであり、ER図の説明です。イはデータの流れ、処理、データ格納域などを表すDFDの説明です。エは条件分岐による事象の記述で、UMLの一般的な活用説明とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。エンティティ、属性、エンティティ間の関連によって対象を捉えるのは、データ中心アプローチによるER図の説明である。データ構造の把握には適しているが、UMLを用いて複数の観点から業務プロセスを表現する活用シーンそのものではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。データ送出し、データ受取り、データ格納域、処理をデータの流れで結ぶ説明は、DFDの特徴である。データがどこからどこへ移動し、どの処理を受けるかを表す図法であり、UMLの標準化されたモデル図法を説明したものではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。UMLは、オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールであり、目的に応じて複数のモデル図法を使い分ける。業務やシステムを構造、振る舞い、相互作用などの複数の観点から表現できるため、設問の説明に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。一つの要件に対して発生する事象を条件分岐の形式で記述する方法は、条件分岐を中心に機能や事象を整理する説明である。UMLの特徴である標準化された複数のモデル図法による表現を示していないため、該当しない。
学習のポイント
UML、ER図、DFD、条件分岐による表現の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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