SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成29年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問27

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ISO,IEC,ITU などの国際標準に適合した製品を製造及び販売する利点として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    WTO 政府調達協定の加盟国では,政府調達は国際標準の仕様に従って行われる。
  2. イ
    国際標準に適合しない競合製品に比べて,技術的に優位であることが保証される。
  3. ウ
    国際標準に適合するために必要な特許は,全て無償でライセンスを受けられる。
  4. エ
    輸出先国の国内標準及び国内法規の規制を受けることなく製品を輸出できる。
解き方のヒントを見る

販売上の利点を整理する視点

国際的な基準への適合を扱うときは、制度上の評価と購入者・販売先にとっての価値を混同せず、問題文が示す関係と、そこから言える範囲を一つずつ確認して慎重に考えます。

この問題で問われていること

この問題では、適合している事実そのものではなく、それが販売の場面で誰にどのような判断材料として働くかという関係に焦点を置き、根拠と推測の境界を丁寧に見極めます。

視点

販売上の利点を考える際は、基準への適合という前提から直接読み取れる内容と、追加の条件がなければ断定できない内容を分けます。主語、場面、効果のつながりを確認し、一般論を広げすぎずに整理しましょう。

確認ポイント

  • 利点の受け手が誰として示されているかを確認する
  • 適合の事実と販売結果の間に追加条件が置かれていないかを見る
  • 問題文の根拠だけで言える範囲に表現をとどめる
正解と解説を見る

正解

ア

解説

国際標準に適合した製品は、国際標準を参照する政府調達の仕様に合致しやすくなる。一方、適合したことだけで技術的優位、特許の無償利用、輸出先の法規制免除が保証されるわけではありません。

理由

WTO政府調達協定の加盟国では,政府調達は国際標準の仕様に従って行われる。国際標準に適合した製品は、その仕様との整合を示しやすく、政府調達に参加する際の利点となる。

比較

国際標準への適合は、製品の技術的な優位や特許の無償利用を保証するものではありません。また、輸出先国の国内標準や国内法規による規制をなくすものでもない。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。WTO 政府調達協定の加盟国では,政府調達は国際標準の仕様に従って行われる。したがって,国際標準に適合した製品は調達仕様に合致しやすく,政府調達の対象となる機会を得る上で利点がある。この選択肢は政府調達の範囲で適合の利点を述べている。

選択肢イ

これは不正解だよ。国際標準に適合しない競合製品に比べて,技術的に優位であることが保証される。という記述は、標準適合の効果を性能保証まで広げている。国際標準への適合は共通仕様への適合を示すもので、競合製品に対する技術的優位を保証しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。国際標準に適合するために必要な特許は,全て無償でライセンスを受けられる。という記述は、標準適合と特許利用条件を混同している。国際標準に必要な特許であっても、全てが無償でライセンスされるとは限らず、標準適合だけではその条件は決まらない。

選択肢エ

これは不正解だよ。輸出先国の国内標準及び国内法規の規制を受けることなく製品を輸出できる。という記述は、国際標準の効果を輸出先の規制免除まで拡張している。国際標準に適合していても、輸出先国の国内標準や国内法規による規制がなくなるわけではない。

学習のポイント

国際標準の効果と法規制・特許・性能保証の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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