SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成28年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問29
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア設計段階では予想できなかった設計ミス、生産工程では発見できなかった欠陥などによって故障が発生するので、出荷前に試運転を行う。
- イ対象の機器・部品が、様々な環境条件の下で使用されているうちに、偶発的に故障が発生するので、予備部品などを用意しておく。
- ウ疲労・摩耗・劣化などの原因によって故障が発生するので、部品交換などの保全作業を行い、故障率を下げる。
- エ摩耗故障が多く発生してくるので、定期的に適切な保守を行うことによって事故を未然に防止する。
解き方のヒントを見る
保全活動を考えるための視点
故障率の時間的な変化を手掛かりに、各時期で重視される保全の目的や判断基準を整理しましょう。名称の暗記だけでなく、対象となる状態と活動の関係に注目すると、選択肢を落ち着いて比較できます。
この問題で問われていること
一つの観点として、時間の経過に伴う状態の変化と、それに応じて保全活動が果たす役割の対応関係だけを確認しましょう。用語の印象ではなく、活動の狙いがどの時期の課題に結び付くかを見ます。
視点
保全を考えるときは、対象の状態が時間とともにどう変化し、その変化に対してどのような目的で活動を行うのかを整理します。
確認ポイント
- 時間の経過による状態変化に注目する
- 保全活動の目的と対象の課題を結び付ける
- 用語の印象ではなく役割の対応関係を確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
Aは故障率が低く、ほぼ一定に推移する偶発故障の期間です。この時期は環境条件などによってランダムに故障が発生するため、予備部品を用意して故障時の復旧に備える。
理由
故障率曲線のAは、初期故障が収束し、摩耗故障が増加する前の期間に当たる。故障率はほぼ一定で、特定の時期に集中せず偶発的に故障するため、予備部品を準備して発生時の交換や復旧に備える。
比較
アは初期故障への対策であり、出荷前の試運転が適する。ウとエは疲労・摩耗・劣化による故障が増える時期の保全策です。Aでは定期交換で故障率を下げる段階ではなく、偶発故障への運用上の備えが適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。設計ミスや生産工程で見つからなかった欠陥による故障は、使用開始直後に多い初期故障の原因である。そのため、出荷前の試運転は初期故障を減らす対策だが、故障率がほぼ一定となるAの期間に実施する対策ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。Aは故障率が低く、ほぼ一定に推移する偶発故障の期間である。機器や部品は環境条件などの影響で予測しにくく故障するため、予備部品を用意しておき、故障が発生した場合に交換して復旧できるようにする。
選択肢ウ
これは不正解だよ。疲労・摩耗・劣化による故障は、使用時間の経過に伴って故障率が上昇する摩耗故障の期間に対応する。部品交換などの保全はその段階の対策であり、故障率がほぼ一定のAでは、故障率を下げる対策としては適切でない。
選択肢エ
これは不正解だよ。摩耗故障が多く発生するのは、曲線の後半で故障率が上昇する段階である。この段階では定期的な保守によって事故を防ぐ考え方が適するが、Aは摩耗故障が増える前の偶発故障の期間なので、該当する対策ではない。
学習のポイント
バスタブ曲線の各期間と、故障原因に応じた保全方法の対応を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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