SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成28年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アTLSによって,クライアント側で固定パスワードを暗号化して送信する。
- イ端末のシリアル番号を,クライアント側で秘密鍵を使って暗号化して送信する。
- ウトークンという装置が自動的に表示する,認証のたびに異なるデータをパスワードとして送信する。
- エ利用者が入力したパスワードと,サーバから送られたランダムなデータとをクライアント側で演算し,その結果を送信する。
解き方のヒントを見る
認証方式を比べるための視点
各選択肢を、利用者を確認するために何を根拠として扱う設計なのかという一つの観点から読み比べ、用語の印象ではなく、問題文で示された目的や前提との対応を落ち着いて確認しましょう。
この問題で問われていること
まず、認証の場面で確認対象と判断材料の関係がどのように説明されているかに注目してください。方式名の連想や一般論を先に当てはめず、設問内の条件と説明の対応だけを整理します。
視点
認証を学ぶときは、利用者の確認に使われる根拠と、その根拠を扱う主体・場面を分けて捉えます。設問では、目的、前提、運用上の制約が同じ説明の中でどう結び付くかを確認し、名称だけで判断しないことが大切です。
確認ポイント
- 確認対象と判断材料の関係に注目する
- 設問に示された目的や前提を整理する
- 方式名の印象だけで結論を決めない
正解と解説を見る
正解
エ
解説
チャレンジレスポンス認証は、サーバから送られたランダムなデータ(チャレンジ)と利用者の秘密情報をクライアント側で演算し、その結果(レスポンス)を返す方式です。固定パスワードを直接送信しないため、再利用されにくい。
理由
正しい説明は、利用者が入力したパスワードと、サーバから送られたランダムなデータをクライアント側で演算し、その結果を送信するというものだ。サーバが認証ごとに異なるデータを与えるため、以前の応答をそのまま再送する攻撃への対策になる。
比較
TLSは通信経路を保護する仕組みであり、端末のシリアル番号を暗号化する方式や、トークンが表示した値を単にパスワードとして送る方式とは異なる。チャレンジレスポンスの本質は、サーバのチャレンジと秘密情報から応答を生成する点にある。
選択肢ア
これは不正解だよ。TLSは通信内容を暗号化して盗聴や改ざんを防ぐための仕組みであり、チャレンジレスポンス認証そのものの特徴ではない。また、この選択肢はクライアント側で固定パスワードを暗号化して送信するとしており、認証のたびにサーバから与えられるランダムなデータを使って応答を変える説明になっていない。
選択肢イ
これは不正解だよ。端末のシリアル番号は端末固有の識別情報であり、利用者の秘密情報とサーバから送られたランダムなデータを演算して応答を作るチャレンジレスポンスの説明ではない。秘密鍵で暗号化して送信する方式を述べている点も、設問の特徴とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。トークンが認証のたびに異なるデータを表示する点は、使い捨ての認証情報に関係するが、この選択肢はそのデータをパスワードとして送信すると説明している。サーバからのランダムなデータと利用者のパスワードをクライアント側で演算する特徴を示していない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。チャレンジレスポンス認証では、サーバから送られたランダムなデータをチャレンジとして利用し、利用者が入力したパスワードなどの秘密情報とクライアント側で演算する。その演算結果をレスポンスとして送信するため、固定パスワード自体を通信相手へ直接送らずに認証できる。
学習のポイント
チャレンジとレスポンスの役割、および固定パスワードを直接送信しない点を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針