SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成26年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソフトウェア開発プロジェクトで行う構成管理の対象項目として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    開発作業の進捗状況
  2. イ
    成果物に対するレビューの実施結果
  3. ウ
    プログラムのバージョン
  4. エ
    プロジェクト組織の編成
解き方のヒントを見る

構成管理の対象を見極める視点

構成管理の範囲を考えるときは、個々の名称や印象で判断しないことが大切です。その対象が開発の過程でどのように扱われ、変化を記録し続ける必要があるかという一つの観点から、自分の理解を照らし合わせてみましょう。

この問題で問われていること

この問題では、用語の暗記よりも、管理の目的に照らして対象範囲をどう線引きするかという考え方が問われています。対象が時間とともに変わりうるか、その変化を後から追跡・再現する必要があるかを、自分の言葉で考えてみてください。

視点

構成管理は、開発で扱うものを識別し、その状態と変更の経緯を把握し続けるための活動です。範囲を見極めるときは、まず管理の目的を確認します。何を守りたいのか、何を再現できるようにしたいのかを押さえたうえで、そこから逆算して対象を考えると判断がぶれにくくなります。

確認ポイント

  • 構成管理の目的を、自分の言葉で一文にまとめられるか確認する
  • 検討する対象ごとに、その目的と結び付くかどうかを同じ基準で考えているか確認する
  • 名称の響きや日常的な印象だけで判断していないか見直す
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

構成管理は、プログラムや設計書などの構成品目を識別し、その版と変更履歴を管理する活動だよ。だから、プログラムのバージョンが対象項目として適切で、正解はウになるよ。

理由

構成管理では、ソースプログラムや設計書などの成果物を構成品目として識別するよ。そして、どの版が最新か、どの版の組合せでリリースしたか、いつ誰が何を変更したかを記録・統制するんだ。プログラムのバージョンは、この管理の中心になる対象だよ。

比較

進捗状況は進捗管理、レビューの実施結果は品質管理、組織の編成は資源管理や体制づくりで主に扱う事項だよ。「構成」はソフトウェアを構成する成果物の構成を指していて、人の組織構成のことではないから注意しよう。

選択肢ア

これは不正解だよ。開発作業の進捗状況は、計画に対して作業がどこまで進んだかを把握するための情報で、進捗管理(スケジュール管理)で扱うよ。構成管理はプログラムや文書などの構成品目を識別し、その版や変更履歴を管理する活動だから、作業の進み具合そのものは対象項目にならないんだ。

選択肢イ

これは不正解だよ。成果物に対するレビューの実施結果は、指摘件数や是正状況などから成果物の品質を確認・評価するための情報で、主に品質管理で扱うよ。記録として保管することはあっても、構成管理の目的である成果物の版や変更の識別・統制とは目的が違うんだ。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。構成管理は、ソースプログラムや設計書などの構成品目を識別し、どの版が最新か、どの版の組合せでリリースしたか、いつ誰が何を変更したかを記録・統制する活動だよ。プログラムのバージョンはその中心となる管理対象で、変更管理やベースライン管理とも深く関係しているんだ。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクト組織の編成は、要員の役割分担や体制を決めるもので、資源管理(人的資源の管理)や体制づくりで扱う事項だよ。言葉は似ているけれど、構成管理の「構成」はソフトウェアを構成する成果物の構成を指していて、人の組織構成のことではないんだ。

学習のポイント

構成管理の対象と、進捗管理・品質管理・資源管理の対象の違いを区別できるようになろう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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