SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成26年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アSMTP サーバは,クライアントがアクセスしてきた場合に利用者認証を行い,認証が成功したとき電子メールを受け付ける。
- イサーバは認証局のディジタル証明書をもち,クライアントから送信された認証局の署名付きクライアント証明書の妥当性を確認する。
- ウ電子メールを受信した際にパスワード認証が成功したクライアントの IP アドレスは,一定時間だけ SMTP サーバへの電子メールの送信が許可される。
- エパスワードを秘匿するために,パスワードからハッシュ値を計算して,その値で利用者が電子メールを受信する際の利用者認証を行う。
解き方のヒントを見る
認証方式を整理する視点
メール送信の認証を考えるときは、利用者・送信側・受信側の役割を分け、どの段階で何を確認する仕組みかに注目して整理します。
この問題で問われていること
各選択肢を読む際、認証情報を誰が、どの通信の段階で、何の目的で扱う説明なのかを一つの観点として照合してください。
視点
方式名や用語の印象だけで判断せず、関係する主体と確認の目的を分けて捉え、説明がどの場面を指しているかを丁寧に整理します。
確認ポイント
- 説明されている認証の主体は誰か
- 認証が関係する通信の段階はどこか
- 認証で確認したい対象や目的は何か
正解と解説を見る
正解
ア
解説
SMTP-AUTHは、SMTPサーバに接続したクライアントが利用者認証を行い、認証に成功した場合にメール送信などのSMTPサービスを利用できるようにする仕組みです。
理由
SMTP-AUTHでは、SMTPサーバが接続してきたクライアントに対して利用者認証を行います。認証が成功すると、そのクライアントはSMTPサーバにメールを送信できます。したがって、SMTPによる送信時の認証動作を説明した記述が適切です。
比較
イはクライアント証明書の妥当性を確認する証明書認証の説明です。ウはPOP before SMTPに近い方式ですが、認証後の一定時間だけ送信を許可する仕組みであり、SMTP-AUTHそのものではありません。エは受信時の利用者認証に関する説明です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。SMTPサーバは接続してきたクライアントに対して利用者認証を行い、認証に成功したクライアントからの電子メールを受け付ける。これは、SMTPの通信中に認証を実施して利用を許可するSMTP-AUTHの動作に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。記述されているのは、認証局の署名付きクライアント証明書をサーバが検証する、証明書を用いたクライアント認証の動作である。SMTP-AUTHは、SMTP通信時に利用者認証を行う方式であり、この証明書検証を説明したものではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。記述は、クライアントがPOPなどでメール受信のための認証を行った後、そのクライアントのIPアドレスから一定時間だけSMTP送信を許可するPOP before SMTPに近い。電子メールそのものを受信したことが契機になる説明ではなく、SMTP-AUTHの動作でもない。
選択肢エ
これは不正解だよ。記述は、パスワードからハッシュ値を計算して、電子メールを受信する際の利用者認証に用いる説明である。SMTP-AUTHはSMTPサーバへの接続時に利用者認証を行い、送信などのSMTP利用を許可する仕組みなので、受信時認証の説明とは異なる。
学習のポイント
SMTP-AUTHと証明書認証、POP before SMTPの違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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