SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成25年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア因果関係分析法
- イクロスセクション法
- ウ時系列回帰分析法
- エデルファイ法
解き方のヒントを見る
将来予測手法を整理する視点
専門家の見解を用いる将来予測では、誰がどのような手順で意見を集め、時間をかけて見通しを整えるのかに注目し、対象の性質と調査の進め方を切り分けて丁寧に考えていきます。
この問題で問われていること
この問題では、予測結果そのものを覚えるよりも、専門家の意見を集約する過程にどのような設計上の観点があるかを、選択肢の説明と照らして一つずつ慎重に確認してください。
視点
専門家の知見を扱う予測手法を比較するときは、手法名や印象で判断せず、設問が焦点を当てる「情報を集めて見通しをまとめる仕組み」という観点に限定して、各説明がその観点に沿っているかを読み取ります。
確認ポイント
- 設問が比較させている中心的な観点を一文で言い換える
- 各選択肢の説明が同じ観点に答えているかを確認する
- 一般論や名称の印象ではなく、説明の範囲と問いの対応を見直す
正解と解説を見る
正解
エ
解説
この手法は、専門家へのアンケートを繰り返し、前回の回答結果を参加者が参照しながら意見を調整して、集団としての見解を収束させる点に特徴がある。
理由
正解はデルファイ法です。専門的知識や経験をもつ複数の人にアンケートを行い、回答結果を互いに参照した上で調査を繰り返し、将来予測などについて集団の意見を収束させる手法です。
比較
因果関係分析法は要因間の因果関係、クロスセクション法は同一時点のデータ、時系列回帰分析法は時系列データの傾向や関係を扱う。いずれも設問のような専門家アンケートの反復と意見収束そのものを指さない。
選択肢ア
これは不正解だよ。因果関係分析法は、複数の要因と結果の因果的なつながりを分析する手法であり、専門家へのアンケートを結果共有後に繰り返して意見を収束させる手法ではない。設問の調査プロセスと一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。クロスセクション法は、ある一時点における複数の対象や項目の状態を比較・分析する方法である。専門家が回答結果を参照しながら調査を反復し、集団の意見を収束させる設問の説明とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。時系列回帰分析法は、時間の順に並んだデータを用いて、変数間の関係や将来の傾向を分析する手法である。複数の専門家へのアンケートを繰り返して合意を形成する方法ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。デルファイ法は、専門家集団にアンケートを行い、回答結果をフィードバックして再度回答を求める手続きを繰り返し、将来予測や課題に対する集団としての意見を収束させる手法である。
学習のポイント
専門家調査の反復とフィードバックの有無を、分析手法の名称と結び付けて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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