SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ

平成24年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問28

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PLM(Product Lifecycle Management)の目的はどれか。

選択肢

  1. ア
    NC工作機械,自動搬送装置,倉庫などを有機的に結合し,コンピュータで集中管理することで多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現する。
  2. イ
    製品開発,製造,販売,保守,リサイクルに至る製造業のプロセスにおいて,製品に関連する情報を一元管理し,商品力向上やコスト低減を図る。
  3. ウ
    製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し,これを基準にして資材の需要とその発注時期を算出する。
  4. エ
    部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって,在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。
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目的と対象範囲を整理する視点

選択肢を読むときは、個別の機能や手順ではなく、その仕組みが製品に関わる活動のどの段階を支えるために置かれているかに注目し、達成したい目的と実現のための手段を分けて整理します。

この問題で問われていること

確認の焦点を「何を管理するか」と「その結果、誰のどの判断を支えるか」の関係に絞り、各説明が目的そのものを述べているのか、実現手段や付随する効果を述べているのかを区別して考えます。

視点

製品に関わる情報や活動を扱う仕組みを考える際は、対象となる範囲と、関係者の判断を支える役割を切り分けます。選択肢の表現が、達成したい目的を述べているのか、手段・作業・結果の一部を述べているのかを確認すると、概念の位置づけを落ち着いて比較できます。

確認ポイント

  • 対象の範囲が一貫しているか
  • 目的と手段が混同されていないか
  • 関係者の判断とのつながりが説明されているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

PLMは、製品の企画・開発から製造、販売、保守、リサイクルまでのライフサイクル全体で、関連情報を一元管理する考え方です。

理由

PLMは製品ライフサイクル全体を対象に、設計情報や製造情報、販売後の保守情報などを一元管理する。これにより、製品の価値向上や開発・製造などにかかるコストの低減を目指す。

比較

アは生産設備を結合して自動化するFMS、ウは生産計画から資材所要量や発注時期を求めるMRP、エは供給から販売までの流れを扱うSCMの説明であり、製品ライフサイクル全体の情報管理を目的とするPLMとは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。NC工作機械や自動搬送装置、倉庫などを有機的に結合し、コンピュータで集中管理して多品種少量生産を自動化する仕組みは、FMSの説明である。製品の企画からリサイクルまでの情報を管理するPLMの目的ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。製品開発、製造、販売、保守、リサイクルまでの製品ライフサイクル全体で、製品に関連する情報を一元管理することがPLMの目的である。その結果、商品力の向上やコスト低減を図る。

選択肢ウ

これは不正解だよ。製品の生産計画から必要な資材の所要量を展開し、需要量や発注時期を算出するのはMRPの説明である。資材計画に対象を絞った仕組みであり、製品ライフサイクル全体の情報管理を目的とするPLMとは異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。部品の供給から製品販売までの情報をリアルタイムに交換し、在庫削減やリードタイム短縮を目指すのはSCMの説明である。供給網の最適化が中心で、製品の開発からリサイクルまでを管理するPLMとは対象が異なる。

学習のポイント

PLMとFMS、MRP、SCMの対象範囲を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問28(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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