SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅰ
平成22年度秋期 システムアーキテクト 午前Ⅰ 問27
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アソフトウェアのコードサイズを小さくできる。
- イマイコン出荷後もソフトウェアの書換えが可能である。
- ウマイコンの処理性能が向上する。
- エマスクROMよりも信頼性が向上する。
解き方のヒントを見る
要件から見るメモリ選定の視点
ワンチップマイコンの内蔵メモリを考えるときは、用途と制約を対応づけ、必要な保存対象・書き換え方・実行時の扱いを整理して、各選択肢の説明が要件に合うかを見比べます。
この問題で問われていること
この問題では、メモリの名称や印象で判断せず、要求されるデータの性質と利用場面を手掛かりに、説明がどの要件を満たす前提で書かれているかという対応関係だけに注目してください。
視点
選択肢を読む前に、何を保存し、いつ使い、どのような制約を受けるのかを整理します。そのうえで、各説明が要求との対応を一貫して示しているかという一つの視点で確認しましょう。
確認ポイント
- 保存する情報が実行中の作業用か、電源をまたいで残す対象かを区別できているか
- データの更新頻度や変更のされ方と、選択肢の前提が矛盾していないか
- 容量・速度・保持性など、問題文が重視する制約を一つずつ対応づけられているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
フラッシュメモリは電源を切っても内容を保持でき、電気的に記憶内容を書き換えられる不揮発性メモリです。そのため、ワンチップマイコンの出荷後でもプログラムを更新できます。
理由
フラッシュメモリは不揮発性メモリなので、電源を切ってもプログラムを保持します。また、専用の書込み操作によって内容を消去・再書込みできるため、製品出荷後の機能追加や不具合修正に対応できます。
比較
コードサイズはプログラムやコンパイラなどの要因で決まり、メモリをフラッシュにしただけで小さくなるわけではありません。処理性能も主にCPUの構成や動作周波数で決まり、フラッシュメモリの採用理由そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。ソフトウェアのコードサイズは、プログラムの内容や使用する命令、コンパイラなどによって決まります。記憶媒体をフラッシュメモリに変更しただけで、同じソフトウェアのコードサイズが小さくなるわけではないため、この選択肢は採用理由として適切ではありません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。フラッシュメモリは電源を切っても内容を保持する不揮発性メモリであり、電気的な操作によって記憶内容を書き換えられます。そのため、ワンチップマイコンを出荷した後でも、プログラムの不具合修正や機能変更に伴うソフトウェア更新が可能です。
選択肢ウ
これは不正解だよ。マイコンの処理性能は、CPUの命令セットや内部構成、動作周波数、メモリアクセスなどの要因によって決まります。内蔵メモリをフラッシュメモリにしたことだけで、マイコンの演算能力や処理性能が向上するとはいえません。
選択肢エ
これは不正解だよ。フラッシュメモリを採用する主な利点は、電源を切っても内容を保持しながら、電気的に再書込みできることです。マスクROMは製造時に内容を固定する方式であり、フラッシュメモリの採用を信頼性向上として一般化する根拠はありません。
学習のポイント
フラッシュメモリの不揮発性と、電気的に再書込みできる性質を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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