PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

CMMI モデル V2.0における成熟度レベルの状態のうち、レベル4の状態はどれか。

選択肢

  1. ア
    企業組織は、継続的な改善に焦点を合わせ、機会と変化に対して方向転換や対応ができるよう構築される。組織の安定性が、プラットフォームに機敏性と革新をもたらす。
  2. イ
    企業組織は、定量的な実績の改善目標(予測可能)とともにデータで運営され、内外の利害関係者のニーズを満たすように調整する。
  3. ウ
    組織全体の標準が、プロジェクト、プログラム、及びポートフォリオにわたって手引を提供する。
  4. エ
    プロジェクトレベルで管理されている。プロジェクトは、計画され,実施され、測定され、そして制御されている。
解き方のヒントを見る

段階モデルは隣接段階の差分で捉える

成熟度のような段階的な評価モデルでは、各段階を単独で暗記するより、ひとつ前の段階から何が新たに加わったかという差分に注目すると、記述がどの段階に当たるかを判断しやすくなります。

この問題で問われていること

示された組織の状態が、段階を順に上っていく中のどこまでの条件を満たし、どこから先の条件をまだ満たしていないのかという境目を見極めることが、この種の問題で問われる中心的な観点です。

視点

段階型の成熟度モデルでは、上位の段階は下位の段階の条件を前提として積み上げる構造になっています。そのため、ある状態を検討するときは『この状態は前段階の条件を満たしたうえで、さらに何を実現しているか』と問い直すと整理できます。言葉の印象で判断せず、前提となる条件と新たに追加される条件を分けて考えることが大切です。

確認ポイント

  • 示されている状態が、前提としてどの条件をすでに満たしているかを確認する
  • その状態に、ひとつ下の段階にはない要素が加わっているかを確認する
  • 反対に、ひとつ上の段階に必要な要素がまだ欠けていないかを確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

CMMIモデルV2.0のレベル4は、定量的な実績データと予測可能な改善目標に基づいて組織を運営し、利害関係者のニーズに合わせて調整する状態です。

理由

レベル4は、組織の実績を定量的に把握し、予測可能な改善目標を設定してデータに基づき運営する段階です。さらに、内外の利害関係者のニーズを満たすように、組織の活動を調整します。したがって、定量的な実績管理を示す記述が該当します。

比較

レベル2はプロジェクトを計画・実施・測定・制御する管理、レベル3は組織全体の標準を各活動に提供する段階です。レベル5では継続的な改善や変化への対応が重視されます。レベル4は、その間に位置する定量的で予測可能な管理の段階です。

選択肢ア

これは不正解だよ。この記述は、継続的な改善や機会・変化への方向転換、組織の安定性を基盤とした機敏性と革新を示している。これは定量的な実績目標に基づく管理よりも、さらに高い改善志向の段階を表す内容である。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。定量的な実績の改善目標を予測可能な形で設定し、データに基づいて企業組織を運営する点が、レベル4の特徴に一致する。内外の利害関係者のニーズを満たすよう調整する点も、この段階の説明と整合している。

選択肢ウ

これは不正解だよ。組織全体の標準がプロジェクト、プログラム、ポートフォリオに手引を提供するという記述は、組織として標準的なプロセスを定義し展開する段階を示す。定量的な実績管理や予測可能な改善目標が中心ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。プロジェクトを計画し、実施し、測定し、制御するという内容は、プロジェクトレベルで管理が確立している状態を示す。組織全体を対象に定量的な実績目標を設定し、データで調整するレベル4の説明とは異なる。

学習のポイント

成熟度レベルごとの管理対象と、定量的管理・継続的改善の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針