PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

デジタルフォレンジックスに該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    画像,音楽などのデジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
  2. イ
    コンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテストとして,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
  3. ウ
    巧みな話術,盗み聞き,盗み見などの手段によって,ネットワークの管理者,利用者などから,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
  4. エ
    犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,調査,分析,その後の訴訟などに備える。
解き方のヒントを見る

記述された活動の目的に着目する

インシデント対応に関する活動を見分けるときは、名称の印象ではなく、その活動が何を達成しようとしているのかという目的に注目すると整理しやすくなります。問題文の記述が求めている目的を自分の言葉で言い換えてから検討しましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、提示された状況や説明がどの活動に当たるかです。手がかりは一つに絞り、その活動の最終的なねらい(何のために行うのか)を問題文の語句から読み取り、それと合致するかを確かめることを意識してください。

視点

セキュリティ分野の活動は、名称が似ていたり、一部の作業が重なったりすることがあります。そのため、作業内容の細部よりも「その活動を行う理由」を軸にすると区別しやすくなります。記述の中で目的を示している語句を探し、その目的と、各活動の名称が表す意図とを対応付けて考える練習をしましょう。

確認ポイント

  • 問題文の記述から、その活動が何のために行われるのかを示す語句を探したか
  • 見つけた目的を、専門用語を使わずに自分の言葉で一文に言い換えたか
  • 候補となる活動それぞれについて、同じ基準でその目的と合致するかを確かめたか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

デジタルフォレンジックスとは、犯罪や不正に関係するデジタルデータを証拠として保全し、内容を調査・分析して、後の訴訟などで利用できるようにする活動です。

理由

デジタルフォレンジックスでは、コンピュータや記録媒体などに残るデータを証拠として扱う。データの保全、調査、分析を行い、改変や紛失を避けながら、必要に応じて訴訟などで利用できる状態に備える。

比較

著作権者情報の埋込みは電子透かし、実際に攻撃して弱点を調べる行為は侵入テスト、会話や盗み見で情報を得る行為はソーシャルエンジニアリングに該当する。これらは証拠データの保全・分析を中心とする活動とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。画像や音楽などに著作権者の情報を埋め込む行為は、デジタルコンテンツの権利情報を示す電子透かしに関するものだ。犯罪の証拠となり得るデータを保全し、調査や分析に備えるデジタルフォレンジックスの説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。システムを実際に攻撃して侵入を試みる行為は、セキュリティ上の弱点を発見するための侵入テストである。脆弱性を確認する活動であって、犯罪に関するデータを証拠として保全し、後から調査・分析する活動とは目的が異なる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。巧みな話術や盗み聞き、盗み見によってパスワードなどを入手する行為は、人的な隙や行動を利用するソーシャルエンジニアリングに当たる。デジタルデータを証拠として保全し、調査や訴訟に備える説明ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し、調査・分析を行い、その後の訴訟などに備える活動は、デジタルフォレンジックスの定義に合う。データの証拠性を保ちながら扱う点が重要である。

学習のポイント

用語の目的と、証拠データを扱う一連の流れを他のセキュリティ活動と区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針