PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

認証局が発行するCRLに関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    CRLには,失効したデジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
  2. イ
    CRLには,有効期限内のデジタル証明書のうち失効したデジタル証明書のシリアル番号と失効した日時の対応が提示される。
  3. ウ
    CRLは,鍵の漏えい,失効申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
  4. エ
    有効期限切れで失効したデジタル証明書は,所有者が新たなデジタル証明書を取得するまでの間,CRLに登録される。
解き方のヒントを見る

検討する条件の範囲をそろえる

認証に関する内容を検討するときは、記述がどの条件の下で成り立つものとして扱われているかに注目しましょう。条件として明示されたことと、自分で補った前提を分けておくと、検討の範囲を整理できます。

この問題で問われていること

まず、考える対象に与えられた条件だけを取り出し、その範囲を越える前提を置いていないか確認してください。知っている用語から結論を急がず、何が明示され、何を自分が補っているのかを意識して検討しましょう。

視点

検討の前提となる条件に注目します。普段の学習で見慣れた状況でも、そこで使われていた前提が今回も与えられているとは限りません。明示された条件と、自分の知識から補った前提を区別して整理しましょう。

確認ポイント

  • 検討の前提となる条件を把握できているか
  • 明示された条件と自分で補った前提を区別できているか
  • 与えられた条件の範囲を越えて考えていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイ。CRL(証明書失効リスト)は、有効期限内に失効した証明書のシリアル番号と失効日時を示します。期限切れは証明書の有効期限から判断でき、新しい証明書を取得するまでCRLに登録するという条件はない。

理由

証明書は、有効期限内でも秘密鍵の漏えいなどを理由に失効することがある。認証局はCRLを発行し、失効した証明書のシリアル番号と失効日時を示します。利用者はこれを参照して、期限内の証明書でも失効していないかを確認できる。この役割を説明しているイが適切です。

比較

アの秘密鍵は、所有者が厳重に管理する情報であり、CRLに登録して公開するものではありません。ウのCRLはリストであり、状況をリアルタイムに反映するプロトコルではありません。エの有効期限切れの証明書は、記載された期限と現在時刻から無効と判断できるため、期限切れを理由にCRLへ登録する必要はない。所有者が新しい証明書を取得する時期も、CRLへの登録期間を決める条件ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。CRLは、失効した証明書を識別するための情報を公開するリストであり、秘密鍵を登録するものではない。秘密鍵は所有者が厳重に管理する情報で、CRLに掲載するのは証明書のシリアル番号や失効日時などである。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。CRLは、秘密鍵の漏えいなどを理由に、有効期限内でも利用を停止した証明書を確認するためのリストである。失効した証明書をシリアル番号で識別し、失効日時と対応付けて示すので、この記述はCRLの役割に合っている。

選択肢ウ

これは不正解だよ。CRLは認証局が発行する証明書失効リストであり、失効申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルではない。定期的な発行や更新によって情報が提供されるため、取得したリストに直近の失効が反映されているとは限らない。

選択肢エ

これは不正解だよ。有効期限切れの証明書は、証明書に記載された有効期限と現在時刻を比較するだけで無効と判断できる。このため、期限切れを理由にCRLへ登録し続ける必要はなく、新しい証明書の取得時期も登録期間を決める条件ではない。

学習のポイント

CRLによる失効の確認と、証明書の有効期限による無効の判断を区別して理解しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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