PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アオブジェクトの確定,構造の定義,サブジェクトの定義,属性の定義,及びサービスの定義という五つの作業項目を並行して実施する。
- イオブジェクトモデル,動的モデル,機能モデルという三つのモデルをこの順に作成して図に表す。
- ウユースケースから抽出したクラスを,バウンダリクラス,コントロールクラス,エンティティクラスの三つに分類し,クラス間の関連を定義して図に表す。
- エ論理的な観点,物理的な観点,及び動的な観点の三つの観点で仕様の作成を行う。
解き方のヒントを見る
作業の目的とのつながりを確かめる
開発の作業を整理するときは、作業名の印象だけで判断せず、その作業を行う目的とのつながりに注目しましょう。何のために行うのかを自分の言葉で確かめると、考える軸を保ちやすくなります。
この問題で問われていること
この分野の問題では、扱われている作業と、その作業に求められる目的との関係を確認することが検討の手掛かりになります。用語から連想を広げすぎず、示された内容の中で目的とのつながりを捉えてみましょう。
視点
作業の名前と目的は分けて捉え、両者がどのようにつながるかを考えます。具体的な手順を思い浮かべる前に、何のための作業として扱われているかを整理しましょう。
確認ポイント
- 作業を行う目的に目を向けているか
- 作業名の印象だけで目的を決めつけていないか
- 作業と目的のつながりを自分の言葉で整理できているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。ロバストネス分析では、ユースケースから抽出したクラスをバウンダリ、コントロール、エンティティに分類し、クラス間の関連を定義して図に表します。
理由
ロバストネス分析は、ユースケースに記述された振る舞いを、クラスの役割と関連として整理する分析です。バウンダリクラスは利用者や外部システムとの接点、コントロールクラスは処理の制御、エンティティクラスは業務上の情報を担います。この分類とクラス間の関連を図に表す説明がウです。
比較
アは五つの作業項目を並行して実施する分析手法の説明です。イに挙げられたオブジェクトモデル、動的モデル、機能モデルはOMTで用いられるモデルです。エは論理的・物理的・動的な観点から仕様を作成する説明です。いずれも、ロバストネス分析における三種類のクラスの分類と関連の定義には該当しません。
選択肢ア
これは不正解だよ。五つの作業項目を並行して実施するという記述は、オブジェクト指向分析の別の手法に関するものです。ロバストネス分析は作業項目の並行実施を定める手法ではなく、ユースケースに登場するクラスの役割と関連を図で確認します。
選択肢イ
これは不正解だよ。オブジェクトモデル、動的モデル、機能モデルは、OMTで用いられるモデルです。選択肢はこれらをこの順に作成すると述べていますが、ロバストネス分析の内容は、ユースケースから抽出したクラスの役割と関連を整理することです。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ロバストネス分析では、ユースケースから抽出したクラスを三つの役割に分類します。バウンダリは外部との接点、コントロールは処理の制御、エンティティは業務データを担います。これらの関連を定義して図に表すという選択肢の説明が、この分析に該当します。
選択肢エ
これは不正解だよ。論理的・物理的・動的という三つの観点で仕様を作成する説明です。ロバストネス分析は、この三つの観点で仕様を作ることを指すのではありません。ユースケースに基づいてクラスを役割別に分類し、クラス間の関連を図に表す分析です。
学習のポイント
三種類のクラスの役割と、ユースケースから設計へつなぐ分析の目的を対応付けて理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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