PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソフトウェアの規模の見積り方法のうち、利用者機能要件と機能プロセスに着目して、機能プロセスごとに①~③の手順で見積りを行うものはどれか。① データ移動を型として識別し、エントリ、エグジット、読込み及び書込みの 4種類に分類する。② データ移動の型ごとに、その個数に単位規模を乗じる。③ ②で得た型ごとの値の合計を、機能プロセスの機能規模とする。

選択肢

  1. ア
    COCOMO
  2. イ
    COSMIC 法
  3. ウ
    積み上げ法
  4. エ
    類推法
解き方のヒントを見る

見積りの出発点に着目して考える

規模見積り手法は名称を暗記するより、手順の最初に何を材料として取り上げ、それをどう扱って規模へ結び付けるかで整理すると区別しやすくなります。本問でも手順の特徴から見積りの根拠となる材料を読み取る視点を持ちましょう。

この問題で問われていること

問われているのは、提示された手順がどの手法に当たるかを見分ける力です。手順の中で、見積りの根拠として何を扱っているかという一点に注目し、その扱い方が各手法の基本的な考え方と合っているかを自分で照らし合わせてください。

視点

ソフトウェア規模の見積り手法は、どれも最終的に開発の大きさを見積もる点では同じです。そのため、結果の形ではなく過程で区別します。学習の際は、各手法について「見積りの根拠として何を用いるか」を自分の言葉で一文にまとめておくと整理しやすくなります。手順のどの段階で何が材料として登場するかを追うと、手法の考え方との対応を確かめやすくなります。

確認ポイント

  • 手順の中で、見積りの根拠として扱われている材料は何かを自分の言葉で言い表せるか
  • その材料が、自分が学んだ各手法の基本的な考え方と矛盾なく結び付くかを確かめたか
  • 名称の印象や一部の語句だけで判断せず、手順全体の流れを踏まえて対応を考えたか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

設問の①から③は、機能プロセスに含まれるデータ移動を分類し、型ごとの単位規模を合計して機能規模を求めるCOSMIC法の手順に一致します。

理由

COSMIC法は、利用者機能要件と機能プロセスに着目し、データ移動をエントリ、エグジット、読込み、書込みの4種類に分類します。各データ移動の個数に型ごとの単位規模を乗じ、その合計を機能プロセスの機能規模とします。

比較

COCOMOは主にソフトウェア規模などを基に工数や期間を見積もるモデルです。積み上げ法は作業単位の見積りを合算する方法、類推法は類似事例との比較による方法であり、設問のデータ移動分類手順とは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。COCOMOは、ソフトウェアの規模や開発特性などを入力として、開発工数や期間を見積もるモデルです。設問のように、機能プロセスごとにデータ移動を4種類へ分類し、単位規模を乗じて合計する手順を表す方法ではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。COSMIC法は、利用者から見た機能プロセス内のデータ移動を、エントリ、エグジット、読込み、書込みに分類します。分類した型ごとに単位規模を適用し、その値を合計して機能プロセスの機能規模を求めるため、設問の①から③と一致します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。積み上げ法は、作業や機能などの小さな単位ごとに見積もった値を積み上げ、全体の規模や工数を求める考え方です。データ移動を特定の4種類に分類し、型別の単位規模を合計するCOSMIC法の手順とは異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。類推法は、過去の類似ソフトウェアや類似プロジェクトの実績を比較し、対象の規模や工数を推定する方法です。設問のように、対象そのもののデータ移動を分類して機能規模を算定する方法ではありません。

学習のポイント

COSMIC法のデータ移動と機能規模の算定手順を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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