PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成29年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

派遣労働者の受入れに関する記述のうち、適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    派遣先責任者は,派遣先管理台帳の管理,派遣労働者から申出を受けた苦情への対応,派遣元事業主との連絡調整,派遣労働者の人事記録と考課などの任務を行わなければならない。
  2. イ
    派遣先責任者は,派遣就業場所が複数ある場合でも、一人に絞って選任されなければならない。
  3. ウ
    派遣先責任者は,派遣労働者が従事する業務全般を統括する管理職位の者の内から選任されなければならない。
  4. エ
    派遣先責任者は,派遣労働者に直接指揮命令する者に対して、労働者派遣法などの関連法規の規定,労働者派遣契約の内容,派遣元事業主からの通知などを周知しなければならない。
解き方のヒントを見る

判断の前提となる条件を確かめる

受入れに関するルールを考えるときは、判断の前提となる条件に注目しましょう。自分の経験や印象で条件を補わず、示された情報から何が前提として置かれているかを整理し、その前提を保って考えることが大切です。

この問題で問われていること

この分野では、知っているルールをすぐに当てはめる前に、判断の土台となる条件を確かめることが役立ちます。明示されている条件と自分で補った想定を区別し、検討の途中で前提を変えていないか意識しましょう。

視点

前提は、ルールについて考える出発点です。示された条件を短く言い直し、その言い直しに自分の想定が混ざっていないかを確かめると、検討の土台を整理できます。

確認ポイント

  • 判断の前提を、示された情報に基づいて捉えているか
  • 明示されていない条件を、自分の想定で補っていないか
  • 検討の途中で、最初に捉えた前提を変えていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエです。派遣先責任者には、直接指揮命令する者への法規や契約内容などの周知が求められます。人事記録と考課は派遣元側の管理事項であり、派遣先責任者の任務には含まれません。

理由

派遣先責任者は、派遣労働者に直接指揮命令する者へ、労働者派遣法などの関連法規の規定、労働者派遣契約の内容、派遣元事業主からの通知などを周知しなければなりません。現場の指揮命令を適切に行うための任務を述べたエが正解です。

比較

アは、人事記録と考課まで派遣先責任者の任務に含めている点が誤りです。これらは雇用主である派遣元側の管理事項です。イのように複数の就業場所でも一人だけに限定する決まりはなく、ウのように業務全般を統括する管理職位の者からの選任を必須とする決まりもありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。派遣先管理台帳の管理、苦情への対応、派遣元事業主との連絡調整は派遣先責任者の任務です。しかし、派遣労働者の人事記録と考課は、雇用主である派遣元側の管理事項であり、派遣先責任者の任務には含まれません。これらも任務に含めている点が誤りです。

選択肢イ

これは不正解だよ。派遣先責任者は、派遣就業場所が複数ある場合にも一人だけに限定して選任するものではありません。事業所などの単位で、派遣労働者の人数などに応じて必要な人数を選任します。場所や人数にかかわらず「一人に絞る」としている点が誤りです。

選択肢ウ

これは不正解だよ。派遣先責任者には、関連法規や労務管理についての知識があり、必要な連絡調整などを適切に行えることが求められます。ただし、派遣労働者が従事する業務全般を統括する管理職位の者に限定する要件はありません。業務全般を統括する管理職からの選任を必須としている点が誤りです。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。派遣先責任者は、派遣労働者に直接指揮命令する者へ、関連法規の規定、労働者派遣契約の内容、派遣元事業主からの通知などを周知する必要があります。現場で指揮命令する者が守るべき規定や契約内容を理解し、適切に派遣労働者を受け入れるための任務なので、記述は適切です。

学習のポイント

派遣元と派遣先の役割分担、派遣先責任者の任務と選任の考え方を整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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