PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問14
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アX+Y+Z
- イ(問題の図表を参照)
- ウ(問題の図表を参照)
- エ(問題の図表を参照)
解き方のヒントを見る
評価対象の範囲を意識して考える
生産性について考えるときは、扱っている情報がどの範囲を対象にしているかに着目しましょう。数値や用語だけで判断を急がず、対象に含まれる部分と含まれない部分を区別し、考える範囲をそろえて整理することが出発点です。
この問題で問われていること
この話題では、評価の対象がどこまで含まれているかを確認する視点に絞って考えてみましょう。手元の情報ごとに対象の範囲を言葉で整理し、その範囲を途中で無意識に広げたり狭めたりしていないかを確かめてください。
視点
まず「何についての評価なのか」を自分の言葉で整理しましょう。対象の範囲に曖昧な点があれば、そこを意識して情報を検討すると、途中で別の範囲の話に置き換えてしまうことを防げます。
確認ポイント
- 評価の対象となる範囲を言葉にできるか
- 対象に含める部分の境界が曖昧になっていないか
- 検討の途中で対象の範囲を変えていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエです。全体の生産性は、成果物のステップ数を設計・製造・試験の総工数で割った値です。各工程の生産性から必要工数を求めて合計すると、1/(1/X+1/Y+1/Z)ステップ/人月になります。
理由
成果物の規模をSステップとします。設計工数は(Sステップ)/(Xステップ/人月)=(S/X)人月、製造工数は(S/Y)人月、試験工数は(S/Z)人月です。総工数は(S/X+S/Y+S/Z)人月なので、全体の生産性は(Sステップ)/((S/X+S/Y+S/Z)人月)={1/(1/X+1/Y+1/Z)}ステップ/人月となります。同じ成果物に対する三つの工程なので、成果物のステップ数は一度だけ数えます。
比較
設問には具体的な数値がないため、検算用の例としてX=Y=Z=10ステップ/人月、成果物を100ステップとします。各工程は10人月、総工数は30人月なので、全体の生産性は100/30=10/3ステップ/人月です。アは30ステップ/人月、イは10ステップ/人月となり、総工数から求めた値と一致しません。ウは0.3人月/ステップとなり、1ステップ当たりの工数を表すため、生産性とは単位が逆です。エは1/0.3=10/3ステップ/人月となり、総工数から求めた値と一致します。
選択肢ア
これは不正解だよ。X+Y+Zは工程別の生産性を足した値で、単位はステップ/人月です。同じ成果物を各工程で扱うため、全体の生産性はこの合計になりません。例えばX=Y=Z=10なら30になりますが、100ステップに各工程10人月、計30人月かかるので、全体は10/3ステップ/人月です。
選択肢イ
これは不正解だよ。(X+Y+Z)/3は工程別の生産性の算術平均です。例えばX=Y=Z=10なら10ステップ/人月ですが、100ステップに各工程10人月、計30人月かかるので、全体は10/3ステップ/人月です。工程別の生産性を平均しても、同じ成果物に必要な全工程の工数を反映できません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。1/X+1/Y+1/Zは、1ステップに必要な各工程の工数を合計した式で、単位は人月/ステップです。例えばX=Y=Z=10なら0.3人月/ステップとなり、100ステップの総工数30人月と対応します。ただし、求める生産性の単位はステップ/人月なので、この値をそのまま答えることはできません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。全体の生産性は、成果物のステップ数を全工程の総工数で割って求めます。Sステップに必要な工数は設計S/X人月、製造S/Y人月、試験S/Z人月です。したがってS/(S/X+S/Y+S/Z)=1/(1/X+1/Y+1/Z)となり、単位もステップ/人月になります。
学習のポイント
工程ごとの生産性を必要工数に換算し、共通の成果物の規模と総工数から全体の生産性を求める考え方を理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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