PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア開発規模を見積もる際の規模の単位であり,ユーザストーリ同士を比較し,相対的な量で表すものである。
- イ完了待ちのプロダクト要求事項と成果物を組み合わせたものをビジネスにおける優先度順に並べたものである。
- ウ定められた期間で完了した作業量と残作業量をグラフにして進捗状況を表すものである。
- エチームの生産性の測定単位であり,定められた期間で製造,妥当性確認,及び受入れが行われた成果物の量を示すものである。
解き方のヒントを見る
指標の定義を自分の言葉で確かめる
アジャイル型開発で使われる指標は名前が似ていても、何を測り何を判断するためのものかが異なります。用語の印象で判断せず、その指標が何を対象にどの範囲で測った量なのかを自分で説明できるかを確かめながら検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは指標の名称と意味の対応です。検討の観点を一つに絞るなら、その指標が「何を数えた量か」「どの時点や期間を対象にしたものか」を定義として言語化し、提示された内容と矛盾しないかを照らし合わせることです。
視点
プロジェクト管理の指標は、使う目的によって性質が変わります。目的には、計画と実績の比較、進み具合の把握、将来の見通しなどがあります。名称を暗記するだけでは、似た用語を取り違えやすくなります。測定の対象・単位・期間を分けて整理しておくと、取り違えを防ぎやすくなります。
確認ポイント
- その指標が数えている対象と単位を、自分の言葉で一文にできるか
- その指標がどの時点や期間の状態を表すものかを区別できているか
- 用語の印象ではなく、定義と提示内容が一致するかで判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ベロシティは、アジャイル開発チームが一定期間内に製造、妥当性確認、受入れまで完了した成果物の量を示す生産性の測定単位です。
理由
ベロシティは、チームがスプリントなどの定められた期間内に完了させた作業量を基に、生産性を把握する指標です。成果物について製造、妥当性確認、受入れまでが行われた量を示します。
比較
ユーザストーリの相対的な規模は見積りの単位、要求事項と成果物の優先順位付けはプロダクトバックログ、完了作業と残作業のグラフはバーンダウンチャートに該当します。
選択肢ア
これは不正解だよ。ユーザストーリ同士を比較して相対的な量で表すものは、作業規模を見積もる際の考え方です。ベロシティは見積りそのものの単位ではなく、チームが一定期間内に完了した成果物の量を測定し、生産性を把握するための指標です。
選択肢イ
これは不正解だよ。完了待ちのプロダクト要求事項や成果物をビジネス上の優先度順に並べたものは、プロダクトバックログの説明です。ベロシティは要求事項を優先順位付けする一覧ではなく、一定期間にチームが完了させた成果物の量を示します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。定められた期間で完了した作業量と残作業量をグラフにして進捗を表すものは、バーンダウンチャートなどの進捗管理の説明です。ベロシティは作業量の推移をグラフ化するものではなく、チームの一定期間の実績量を測る単位です。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ベロシティはチームの生産性を測る単位であり、定められた期間内に製造、妥当性確認、受入れまで完了した成果物の量を示します。アジャイル開発では、この実績を次の計画や作業量の見通しを立てる際に活用します。
学習のポイント
ベロシティと見積り、優先順位、進捗管理指標の違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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