PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アステークホルダや経験豊富なプロジェクトマネージャといった専門家にインタビューし,回答を収集してリスクとしてまとめる。
- イ複数のお互いに関係がないステークホルダやプロジェクトマネージャにアンケートを行い,その結果を要約する。さらに,要約結果を用いてアンケートを行い,結果を要約することを繰り返してリスクをまとめる。
- ウプロジェクトチームのメンバにPMOのメンバやステークホルダを複数名加え,一堂に会して会議をし,リスクに対する意見を出し合い,進行役がリスクとしてまとめる。
- エプロジェクトを強み,弱み,好機,脅威のそれぞれの観点及びその組合せで分析し,リスクをまとめる。
解き方のヒントを見る
情報収集技法は進め方の流れで見分ける
リスク特定の情報収集技法は、名称だけで覚えると混同しやすくなります。各技法について、意見や情報をどのような手順で引き出し、どの段階でまとめていくのかという進め方の流れに着目して、問われている内容と技法名の対応を確かめましょう。
この問題で問われていること
この問題では、各技法の名称や目的よりも「どのような手順で進めるか」という進行の流れの違いが焦点になります。技法ごとに始まりから結論に至るまでの流れを自分の言葉で順に説明できるかを意識して検討してください。
視点
情報収集技法は、同じ「リスクを洗い出す」という目的を持っていても、進め方が異なることで得られる情報の性質や偏りが変わります。そのため、技法を学ぶ際は名称と目的の組合せだけでなく、開始から結論までの手順を一連の流れとして整理しておくと、似た技法同士を区別しやすくなります。
確認ポイント
- 各技法について、開始から結論に至るまでの手順を順番に説明できるか
- 問われている内容が、技法の目的ではなく進め方のどの部分を指しているか
- 似た名称や目的の技法同士で、進め方の流れのどこが異なるかを整理できているか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
デルファイ法は、専門家などに匿名で複数回のアンケートを行い、回答を集約して再提示することで、相互の影響を抑えながら合意形成を図る手法です。
理由
デルファイ法は、複数の専門家や関係者に個別にアンケートを行い、回答を集約して参加者へ戻す手順を繰り返す。参加者同士が直接議論しないため、特定の人物の発言力に左右されにくい。
比較
インタビューは個別の聞き取り、会議は参加者が集まって意見交換する方法です。強み・弱み・好機・脅威による分析はSWOT分析であり、デルファイ法とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。専門家にインタビューして回答を収集する方法は、専門家の知識を利用した聞き取りである。しかし、デルファイ法の特徴である複数回のアンケートと回答の要約・再提示を繰り返す手順が示されていない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。複数の関係者にアンケートを行い、回答を要約して再び示し、その結果を用いたアンケートと要約を繰り返している。この匿名的で反復的な意見集約が、デルファイ法によるリスク抽出の特徴である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。プロジェクトチームやPMO、ステークホルダが一堂に会して意見を出し合い、進行役がまとめる方法は、参加者同士が直接議論する会議形式である。デルファイ法の反復アンケートによる集約とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。強み、弱み、好機、脅威の観点からプロジェクトを分析する方法はSWOT分析である。リスクを整理するための分析手法ではあるが、専門家への反復アンケートと回答集約を行うデルファイ法ではない。
学習のポイント
デルファイ法の特徴である匿名性と反復的な意見集約を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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