PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成27年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

米国NISTが制定した,AESにおける鍵長の条件はどれか。

選択肢

  1. ア
    128ビット,192ビット,256ビットから選択する。
  2. イ
    256ビット未満で任意に指定する。
  3. ウ
    暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット長くする。
  4. エ
    暗号化処理単位のブロック長よりも32ビット短くする。
解き方のヒントを見る

規格が定める鍵長の読み取り方

共通鍵暗号の標準規格には、鍵の長さ以外にもビット数などの数値で表される仕様項目が複数含まれます。問われている量がどの仕様項目に当たるのかを見極め、規格で正式に定められた範囲と、それ以外の情報とを区別して検討しましょう。

この問題で問われていること

この問題で確認すべき観点を一つに絞ると、『規格が鍵長として定めている値そのもの』と『別の仕様項目や一般的な安全性の目安として語られる値』を取り違えずに区別できるかどうかです。

視点

暗号方式の仕様を学ぶ際は、『何の長さ・大きさを表す値か』と『どの文書が定めた値か』の二点で情報を整理すると混同を防げます。数値を方式名だけと結び付けて覚えるのではなく、どの仕様項目に対する値なのかとセットで記憶しておくと、似た数値が並んだ場面でも落ち着いて判断できます。

確認ポイント

  • 問われている数値が鍵の長さなのか、別の仕様項目の値なのかを区別できているか
  • その値が規格で正式に定められたものか、慣用的な値や実装上の値と混同していないか
  • 方式名と数値を対応づける際、別の暗号方式の仕様と取り違えていないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

AESの鍵長は、規格で定められた複数の固定候補から選択する。任意のビット数を指定するものではなく、ブロック長との差分で決めるものでもない。

理由

AESの鍵長には、規格上の選択肢として128ビット、192ビット、256ビットが定められている。したがって、これらの候補から鍵長を選択するという説明が適切です。

比較

256ビット未満なら任意に指定できるわけではありません。また、AESの鍵長は暗号化処理単位のブロック長に32ビットを加減して決めるものでもないため、ブロック長との相対関係を述べた選択肢は不適切です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。AESの鍵長は、規格で定められた128ビット、192ビット、256ビットの三つの候補から選択する。鍵長を256ビット未満の範囲で任意に決めたり、ブロック長との差で決めたりする仕様ではないため、この記述がAESの条件に一致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。AESの鍵長は、256ビット未満であれば任意のビット数を指定できるわけではない。規格で定められた候補から選ぶ方式であり、例えば任意の長さを細かく指定できるという条件は、AESの鍵長の仕様と一致しない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。AESでは、鍵長を暗号化処理単位のブロック長より32ビット長くするという関係で定めていない。鍵長には規格上の固定された候補があり、ブロック長との差分を基準に設定するという説明は誤りである。

選択肢エ

これは不正解だよ。AESの鍵長は、暗号化処理単位のブロック長より32ビット短くするという条件では定まらない。鍵長は規格で定められた候補から選択するものであり、ブロック長との差を使う説明はAESの仕様に合わない。

学習のポイント

AESでは鍵長とブロック長を別々の仕様として整理して覚えることが重要です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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