PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問21

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

システムの非機能要件となるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    システム化を実現する業務の範囲
  2. イ
    システム内での情報(データ)の流れ
  3. ウ
    システムの操作性
  4. エ
    他システムとのインタフェースのレイアウト
解き方のヒントを見る

要件が何について述べているかを見極める

要件の種類を区別する際は、記述の言い回しや印象ではなく、その要件が何を対象として何を定めようとしているのかという一点に注目します。対象を自分の言葉で言い直し、分類の定義と照らし合わせる姿勢が大切です。

この問題で問われていること

問われているのは、個々の要件記述がどの種類に属するかを判断する力です。記述中の語句に引きずられず、その要件が何について定めているのかを一文で言い換えられるかが鍵になります。

視点

要件の分類は、ひとつの要件記述を定義に照らしてどこに位置づけるかという作業です。同じ単語が含まれていても、定めている対象が異なれば種類も変わり得ます。まず分類の定義を自分の言葉で確認し、次に各要件の対象を言い換えて照合する、という順で考えると整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 学習した要件分類の定義を、自分の言葉で説明できるか確認する
  • 判断したい要件記述が何を対象に定めているかを一文で言い換える
  • 言い換えた内容を定義と照らし、語句の印象だけで判断していないか見直す
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

非機能要件とは、システムが何を処理するかではなく、どのような品質や特性で利用できるかを定める要件です。本問では、操作性がその分類に該当する。

理由

業務の範囲、情報の流れ、インタフェースのレイアウトは、システムが実現する機能や処理の具体的な内容に関係する。一方、操作性は、利用者がシステムをどれだけ扱いやすいかという品質・利用特性であり、非機能要件に分類される。

比較

機能要件は、システムが実行する業務やデータ処理を定める。非機能要件は、操作性、性能、信頼性など、機能を実現する際の品質や条件を定める。選択肢をこの違いで分類すると、該当する内容を判断できる。

選択肢ア

これは不正解だよ。システム化を実現する業務の範囲は、どの業務をシステムの対象に含めるかという機能の対象領域を示している。利用者にとっての扱いやすさや性能などの品質条件ではなく、システムが実現すべき業務内容に関するため、非機能要件には当たらない。

選択肢イ

これは不正解だよ。システム内での情報(データ)の流れは、入力された情報がどの処理を経てどこへ渡されるかという、システム内部の処理内容を示している。これはシステムが備える機能やデータ処理の定義に関するものであり、非機能要件ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。システムの操作性は、利用者が画面や機能をどの程度扱いやすく、分かりやすく操作できるかという品質・利用特性を示す。システムが実行する個別の業務処理そのものではないため、非機能要件に分類される。

選択肢エ

これは不正解だよ。他システムとのインタフェースのレイアウトは、システム間でどのような情報を、どの形式や配置で連携するかという具体的な接続・データ交換の内容を示している。これは機能や処理の仕様に関するため、非機能要件には当たらない。

学習のポイント

機能要件と非機能要件を、処理内容と品質・利用特性の違いで整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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