PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

Webコンテンツの作成に当たって,アクセシビリティを確保する観点から考慮すべきことはどれか。

選択肢

  1. ア
    キーボードだけでも操作できるように,TabキーとEnterキーでリンクを選択できるようにする。
  2. イ
    どこに入力するかを分かりやすくするために,項目名の直後に入力欄を配置し,“(半角)”などの入力方法は入力欄の後ろに配置する。
  3. ウ
    文字位置をそろえるために,単語の途中に空白を入れて調整する。
  4. エ
    利用者がどこを誤ったか分かるように,入力エラーがあった項目名を赤色の文字に変更した入力画面を再表示する。
解き方のヒントを見る

利用状況を起点に条件を整理する

Webコンテンツの利用場面を考える際は、検討の前提となる利用状況に注目しましょう。自分にとって使いやすいかという印象だけで判断せず、どのような状況を想定しているかを整理することが出発点になります。

この問題で問われていること

この分野では、ある判断がどのような利用状況を前提としているかを確かめる視点が役立ちます。示された情報と自分が補った想定を区別し、前提を曖昧にしたまま結論へ進んでいないかを確認してみましょう。

視点

利用状況は、判断を考えるときの前提です。まず想定している状況を短く言葉にし、与えられた情報に基づく部分と、自分で補っている部分を分けて整理しましょう。

確認ポイント

  • 判断の前提となる利用状況を言葉にできているか
  • 示された情報と自分が補った想定を区別できているか
  • 途中で利用状況の想定を変えていないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

正解はアです。Tabキーでリンクにフォーカスを移し、Enterキーで開けるようにすると、キーボードだけで操作できます。アクセシビリティでは、操作手段に加え、読み上げ時の順序や色に依存しない情報提示も考慮します。

キーボード操作を可能にする理由

アは、Tabキーでリンクへフォーカスを移し、Enterキーでリンクを開けるようにする工夫です。マウス操作が難しい利用者もキーボードで操作できるため、Webコンテンツのアクセシビリティを高めます。

ほかの選択肢が不適切な理由

イでは、入力方法を入力欄の後ろに配置しています。音声読み上げなどで先頭から順に読む利用者は、入力欄に入った後で入力方法を知ることになるため、入力前に条件を理解できるよう入力欄の前に配置する必要があります。ウの単語途中の空白は、語を分断して読み上げや理解を妨げるおそれがあります。エの赤色への変更だけでは、色を識別しにくい利用者などにエラーの場所が伝わらないため、文章による説明も必要です。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。Tabキーでリンクへフォーカスを移し、Enterキーでリンクを開けるようにすれば、マウスを使わずに操作できます。視覚障害などでマウス操作が難しい利用者にも必要な操作手段を提供できるため、アクセシビリティの確保に適しています。

選択肢イ

これは不正解だよ。入力方法を入力欄の後ろに配置すると、音声読み上げなどで先頭から順に読む利用者は、入力欄に入った後で「半角」などの条件を知ることになります。入力前に条件を理解できるよう、入力方法は入力欄の前に置く必要があります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。単語の途中に空白を入れると、本来一続きの語が分断され、音声読み上げで不自然に読まれるなど、内容を理解しにくくなるおそれがあります。文字位置の調整にはCSSなどの表示設定を使い、文章の文字列と意味を保つことが大切です。

選択肢エ

これは不正解だよ。入力エラーがあった項目名を赤色に変えるだけでは、色の違いを識別しにくい利用者や音声読み上げを使う利用者に、誤りの場所が伝わりません。色の変更に加えて、対象の項目と具体的なエラー内容を文章で示し、修正に必要な情報を伝える必要があります。

学習のポイント

操作手段、入力条件を伝える順序、文章の読みやすさ、色に頼らないエラー通知を整理しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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