PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PMBOKにおいて,プロジェクト憲章は,どの知識エリアのどのプロセス群で作成するか。

選択肢

  1. ア
    プロジェクトコミュニケーションマネジメントの実行プロセス群
  2. イ
    プロジェクトスコープマネジメントの計画プロセス群
  3. ウ
    プロジェクト統合マネジメントの計画プロセス群
  4. エ
    プロジェクト統合マネジメントの立上げプロセス群
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成果物の役割から所属を考える

成果物を知識エリアやプロセス群に対応づけるときは、名称の印象だけで判断せず、その成果物が何を管理する目的で作られ、プロジェクトのどの段階で生み出されるのかという役割の観点から一つずつ整理して考えると迷いにくくなります。

この問題で問われていること

この問題で確認したい観点は、各成果物について『どの管理対象を扱うためのものか』と『計画・実行・監視など、どの局面の活動の結果として作られるものか』を分けて捉え、両方を自分の言葉で説明できるかという点です。

視点

PMBOKでは、知識エリアは管理する対象の切り口、プロセス群は活動が行われる局面の切り口として、別々の軸で整理されています。成果物は、あるプロセスの結果として生み出され、後続のプロセスで利用されることが多いため、名称の似た語句や一般的な語感に引きずられると対応を取り違えやすくなります。個々の成果物について、それが作られる目的と、作られた後にどう使われるかを思い浮かべ、二つの軸それぞれに照らして位置づけを確かめる姿勢が大切です。

確認ポイント

  • その成果物は、どの管理対象を扱うために作られるものかを自分の言葉で説明できるか
  • その成果物は、プロジェクトのどの局面の活動の結果として生み出されるものかを確認したか
  • 名称の語感だけで判断せず、作られる目的と後続での使われ方の両面から位置づけを見直したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

プロジェクト憲章は、プロジェクトの目的、概要、責任者の権限などを明確にして、プロジェクトを正式に開始するための文書です。PMBOKでは、プロジェクト全体を統合的に扱う知識エリアの立上げプロセス群で作成する。

理由

プロジェクト憲章は、プロジェクトを正式に承認し、プロジェクトマネージャに権限を与える文書です。したがって、個別の作業を計画・実行する前段階で、プロジェクト全体を対象に作成される。

比較

プロジェクトコミュニケーションやスコープは、憲章によって示された全体方針を踏まえて管理する個別領域です。憲章そのものは、プロジェクト全体を統合する管理領域の立上げプロセスに位置付けられる。

選択肢ア

これは不正解だよ。プロジェクトコミュニケーションマネジメントは、情報の作成、配布、共有、管理などを扱う知識エリアである。プロジェクト憲章は、コミュニケーション活動を実行するための個別文書ではなく、プロジェクト全体を正式に開始するための文書なので、この対応は適切ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。プロジェクトスコープマネジメントの計画プロセス群では、要求事項やスコープの定義、作業の範囲を計画する。プロジェクト憲章は、個別のスコープ計画を作る段階の文書ではなく、プロジェクト全体を開始する段階で作成されるため、この組合せは誤りである。

選択肢ウ

これは不正解だよ。プロジェクト統合マネジメントがプロジェクト全体の整合を扱う点は関係するが、プロジェクト憲章の作成は計画プロセス群ではない。憲章は計画の詳細をまとめる前に、プロジェクトを正式に開始し、権限や目的を明確にするために作成される。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。プロジェクト憲章は、プロジェクトの目的や概要を明確にし、プロジェクトマネージャへ権限を与えて、プロジェクトを正式に開始する文書である。そのため、プロジェクト全体を扱うプロジェクト統合マネジメントの立上げプロセス群で作成する。

学習のポイント

憲章の目的と、知識エリア・プロセス群の対応を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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