PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アソフトウェアプロセスがどの程度標準化・定量化され,継続的に改善されているかを判定することを目的としている。
- イソフトウェアライフサイクルを主プロセス,支援プロセス,組織プロセスの三つのプロセス群に分け,作業内容を定めている。
- ウ品質保証に関する要求項目を体系的に規定した国際規格の一部である。
- エプロジェクトマネジメントの知識体系と応用のためのガイドである。
解き方のヒントを見る
国際標準は目的と対象で見分ける
開発プロセスに関わる国際標準は名前が似ていても、何を対象にし、何を達成するために定められたかが異なります。名称の印象ではなく、その標準が扱う範囲と狙いを自分の言葉で言い直せるかを確認しながら検討しましょう。
この問題で問われていること
この問題で絞って確認したい観点は、標準の『目的と位置付け』です。つまり、その標準が何のために作られ、開発に関わる活動全体の中でどの役割を担うものかを、他の標準と混同せずに説明できるかという一点に注目してください。
視点
国際標準を学ぶときは、名称を丸暗記するのではなく、その標準が何を対象にしているか、何のために使うことが想定されているかに分けて整理すると混同を防げます。似た分野の標準ほど、扱う範囲や狙いが少しずつ違うため、目的を一文で言えるかどうかが理解の目安になります。
確認ポイント
- 各標準について『何のために作られたか』を一文で言えるか確かめる
- 標準の名称や略称の印象だけで役割を判断していないか見直す
- その標準が活動全体のどこに位置付くかを、他と混同せず説明できるか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
SPAは、ソフトウェアの企画から保守までに関わるプロセスについて、標準化・定量化や継続的改善の状況を評価するための国際標準です。したがって、プロセスの能力や成熟度を判定する目的を述べたアが適切です。
理由
SPA(Software Process Assessment)は、ソフトウェアプロセスがどの程度整備され、定量的に管理され、継続的に改善されているかを評価することを目的とする。開発作業そのものを細かく規定する標準ではなく、プロセスの状態を判定する枠組みです。
比較
イはソフトウェアライフサイクルのプロセス群と作業内容、ウは品質保証に関する要求事項、エはプロジェクトマネジメントの知識体系と適用方法を説明している。いずれもSPAの目的であるプロセス評価とは異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。SPAは、ソフトウェアプロセスがどの程度標準化・定量化されているか、また継続的に改善されているかを評価・判定することを目的とする。この記述は、SPAの役割と評価対象を正しく説明している。
選択肢イ
これは不正解だよ。主プロセス、支援プロセス、組織プロセスに分けてライフサイクルの作業内容を定める説明は、ソフトウェアライフサイクルのプロセス規定に関するものだ。プロセスの標準化や改善状況を評価するSPAの説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。品質保証に関する要求項目を体系的に規定するのは、ソフトウェア製品や品質管理に関する国際規格の役割である。SPAは品質要求そのものを定める規格ではなく、ソフトウェアプロセスの状態を評価する標準である。
選択肢エ
これは不正解だよ。プロジェクトマネジメントの知識体系と応用のためのガイドは、プロジェクト管理の考え方や実務を整理したものである。SPAはプロジェクト管理全般のガイドではなく、ソフトウェアプロセスの標準化・定量化・改善状況を評価するものである。
学習のポイント
プロセス評価の標準と、ライフサイクル規定・品質規格・PM知識体系を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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