PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア共通データベースの格納場所を複数のハードディスクに分散させる。
- イサーバのディスクを二重化し,通常稼働時は同時に二つのディスクに書き込む。
- ウサーバの予備機を設置し,OS とアプリケーションソフトを本番機と同じ構成にして待機させておく。
- エ別のディスクにデータベースを毎週末にコピーする。
解き方のヒントを見る
問われている条件との対応を確かめる
可用性の向上策を学ぶときは、個々の用語を暗記するより、問題が求めている条件が何かを先に言葉にしておくことが大切です。そのうえで、示された内容がその条件に本当に応えているかを一つずつ照らし合わせて検討しましょう。
この問題で問われていること
注目したいのは、問題がどのような状況を前提にし、何が満たされれば目的を達成したとみなすのかという点です。前提と目的を自分の言葉で書き出し、検討対象がその両方に合致するかを確かめてください。
視点
可用性とは、利用者が必要なときにサービスを使える度合いを指します。向上策を整理するときは、方式名から入るのではなく、『どのような状況を想定しているか』『その状況で利用者から見て何が保たれるか』という前提と目的の組合せで捉えると、似た用語どうしを落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- 問題が想定している状況(前提)を、自分の言葉で一文にまとめられたか
- その状況で何が保たれれば目的達成とみなすのかを明確にしたか
- 検討対象ごとに、前提と目的の両方に合致するかを同じ基準で確かめたか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
サービス継続には、ハードディスクが故障しても同じデータを利用できる冗長構成が必要です。二つのディスクへ同時に書き込む方式なら、一方に障害が発生しても、もう一方を使って処理を続けられる。
理由
通常稼働時から二つのディスクに同じデータを書き込んでおけば、一方のディスクが故障しても、もう一方に保持されたデータを使ってサービスを継続できる。これはディスクの二重化による可用性向上です。
比較
データを複数ディスクへ分散するだけでは、故障したディスクに保存されたデータを利用できない。予備機もデータの同期がなければ直ちに業務を引き継げず、週末のコピーは復旧用であって障害発生中の継続運用には向かない。
選択肢ア
これは不正解だよ。共通データベースの格納場所を複数のハードディスクに分散させるだけでは、各データが別々のディスクに置かれる。1台が故障すると、そのディスク上のデータを利用できなくなり、データベース全体のサービスを継続できるとは限らない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。サーバのディスクを二重化し、通常稼働時から同時に二つのディスクへ書き込めば、両方に同じデータを保持できる。一方のディスクに障害が発生しても、もう一方を利用してデータベースサービスを継続できる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。予備機を本番機と同じOSやアプリケーション構成にしても、データベースの最新データが予備機側に用意されているとは限らない。ディスク障害時に直ちに同じ状態で業務を引き継げる仕組みとしては不十分である。
選択肢エ
これは不正解だよ。別のディスクへ毎週末にコピーする方法は、障害発生時のデータ復旧には役立つが、コピー後に更新されたデータを保持できない。また、復元作業が必要になるため、障害発生中もサービスを継続する対策としては適切ではない。
学習のポイント
可用性、ディスクの二重化、バックアップの違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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