PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロセッサの高速化技法の一つとして、同時に実行可能な複数の動作を、コンパイルの段階でまとめて一つの複合命令とし、高速化を図る方式はどれか。

選択肢

  1. ア
    CISC
  2. イ
    MIMD
  3. ウ
    RISC
  4. エ
    VLIW
解き方のヒントを見る

方式を見分けるための着眼点

プロセッサ高速化技法を区別するときは、用語の印象や処理速度の大小だけで判断せず、処理のどの段階に、どのような単位で、何を並行して扱う考え方かを整理して比較します。

この問題で問われていること

選択肢ごとの説明を読んだら、対象となる処理の流れと、同時に進めようとしている範囲の対応関係だけに注目し、名称や数値の記憶ではなく説明の構造を丁寧に確認してください。

視点

方式を検討する際は、処理全体をいくつかの役割や段階に分けて捉え、各説明がどの部分の同時化や効率化を想定しているかを、同じ観点で照らし合わせます。

確認ポイント

  • 処理の流れをどの単位で捉えているか
  • 同時化の対象と範囲が説明内で一貫しているか
  • 用語ではなく説明される関係性に注目できているか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

VLIWは、コンパイラが並列実行可能な複数の動作をあらかじめ一つの長い命令語にまとめる方式です。実行時の複雑なスケジューリングを減らし、高速化を図ります。

理由

VLIWはVery Long Instruction Wordの略で、コンパイラが同時実行可能な複数の処理を一つの長い命令語にまとめます。プロセッサはその命令語に含まれる複数の動作を並列に実行できるため、高速化につながります。

比較

CISCは複雑な処理を一命令で実行できるようにした命令セット、RISCは単純な命令を高速に実行する設計、MIMDは複数の命令を複数のデータに適用する並列処理方式です。設問の特徴に合うのはVLIWです。

選択肢ア

これは不正解だよ。CISCはComplex Instruction Set Computerの略で、複雑な処理を一つの命令で実行できるよう、多様で高機能な命令を備える方式です。コンパイル時に複数の動作をまとめて一つの複合命令にする設問の特徴を直接表していません。

選択肢イ

これは不正解だよ。MIMDはMultiple Instruction Multiple Dataの略で、複数のプロセッサが異なる命令を異なるデータに対して実行する並列処理の分類です。コンパイラが複数の動作を一つの命令語にまとめる方式そのものを示す用語ではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。RISCはReduced Instruction Set Computerの略で、命令を単純化し、少ない種類の命令を高速に実行する設計思想です。設問のように、コンパイル時に並列実行可能な動作をまとめることを特徴とする方式ではありません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。VLIWはVery Long Instruction Wordの略で、コンパイラが同時実行可能な複数の動作を一つの長い命令語に組み込みます。プロセッサはその命令語に従って動作を並列実行できるため、設問の高速化方式に一致します。

学習のポイント

VLIWの特徴であるコンパイル時の命令スケジューリングを、他のプロセッサ方式と区別して覚えましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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