PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
令和2年度10月 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アディジタル署名,文書ファイル及び署名検証鍵 X を比較することによって,文書ファイルに改ざんがあった場合,その部分を判別できる。
- イ文書ファイルが改ざんされていないこと,及びディジタル署名が署名生成鍵 Y によって生成されたことを確認できる。
- ウ文書ファイルがマルウェアに感染していないことを認証局に問い合わせて確認できる。
- エ文書ファイルとディジタル署名のどちらかが改ざんされた場合,どちらが改ざんされたかを判別できる。
解き方のヒントを見る
署名確認の観点を整理するヒント
ディジタル署名に関する選択肢を読むときは、説明の対象と述べている性質の組み合わせに注目し、似た分野の用語や目的を一括りにせず、文の意味を要素ごとに分けて確認しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点に絞り、各選択肢がどの対象について、どの性質を説明しているかを見比べてください。技術名の印象だけで判断せず、文中の主語と説明内容の対応を整理することが重要です。
視点
署名を学ぶ際は、技術に関する説明を「対象」と「述べている性質」に分けて整理します。文の主語、対象、説明の範囲を順に確認し、似た用語を同じ意味として扱わず、要素同士の対応関係を丁寧に捉えましょう。
確認ポイント
- 説明の主語と対象が何を指しているかを確認する
- 述べられている性質の範囲を一文ごとに確認する
- 用語の印象ではなく対象と性質の対応を確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
受信者Bは署名検証鍵Xを使って、受信した文書とディジタル署名の対応を検証できます。これにより文書の内容が署名後に改変されていないことと、対応する署名生成鍵Yで署名が作られたことを確認できます。ただし、改変箇所の特定やマルウェア感染の有無までは保証しません。
理由
署名検証では、署名生成鍵Yに対応する署名検証鍵Xを用いて、文書から得た値と署名から検証される値の対応を調べます。対応すれば、文書が署名後に改変されていないこと、及び署名が対応する生成鍵で作成されたことを確認できます。
比較
一方、検証に失敗しても改変された箇所を直接示すわけではありません。また、ディジタル署名は文書内容のマルウェア感染を検査する機能ではなく、文書と署名のどちらが変更されたかを単独で判別する機能でもありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。ディジタル署名の検証によって、文書ファイルが署名時の内容から変更された可能性は検出できますが、文書ファイル内のどの部分が改ざんされたかを直接判別できるわけではありません。署名検証鍵Xは対応関係の確認に使われます。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。受信者Bは署名検証鍵Xを使って、文書ファイルとディジタル署名の対応を検証できます。その結果、文書ファイルが署名後に改ざんされていないこと、及び署名が送信者Aの署名生成鍵Yによって生成されたことを確認できます。
選択肢ウ
これは不正解だよ。ディジタル署名が確認するのは、文書ファイルの完全性と署名生成鍵との対応です。文書ファイルがマルウェアに感染していないかどうかは、署名検証や認証局への問い合わせだけで確認できず、別途セキュリティ対策ソフトなどによる検査が必要です。
選択肢エ
これは不正解だよ。署名検証に失敗した場合でも、文書ファイルが変更されたのか、ディジタル署名が変更されたのかを、その結果だけから判別することはできません。検証は両者の対応が正しいかを確認するもので、変更対象を特定する機能ではありません。
学習のポイント
ディジタル署名が保証する完全性と署名者確認の範囲を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針