PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成31年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

情報セキュリティにおけるサンドボックスの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    OS,DBMS,アプリケーションソフトウェア,ネットワーク機器など多様なソフトウェアや機器が出力する大量のログデータを分析する。
  2. イ
    Webアプリケーションの入力フォームへの入力データに含まれるHTMLタグ,JavaScript,SQL文などを他の文字列に置き換えることによって,入力データ中に含まれる悪意のあるプログラムの実行を防ぐ。
  3. ウ
    Webサーバの前段に設置し,不特定多数のPCから特定のWebサーバへのリクエストに代理応答する。
  4. エ
    不正な動作をする可能性があるプログラムを特別な領域で動作させることによって,他の領域に悪影響が及ぶのを防ぐ。
解き方のヒントを見る

対策技術は目的から仕組みを結ぶ

情報セキュリティ対策技術の名称と仕組みを対応付けるときは、名前の印象や似た用語に引きずられず、その技術が本来何を防ぐ・何を確かめるために使われるのかという目的を先に言葉にしてから、示された内容と照らし合わせる姿勢が役立ちます。

この問題で問われていること

問われているのは用語の暗記量ではなく、各技術の名称とその働き方を正しく結び付けられるかです。一つの観点として「その技術はどんな脅威や問題に対する手段なのか」を軸に据え、名称ごとに目的を自分で説明できるかを確かめてください。

視点

セキュリティ対策技術は、名称が似ていても対象とする脅威や働く場面が異なることがあります。学習するときは、それぞれの技術が何を守るためにあるのかを一文で説明できるように整理しておくと、仕組みの説明と名称を照合しやすくなります。名称の語感だけで判断すると、別の技術と取り違える原因になります。

確認ポイント

  • 各名称について、その技術が何を防ぐ・何を確かめるための手段なのかを自分の言葉で説明できるか
  • 示された仕組みの内容が、その目的を達成する働きとして筋が通っているか
  • 名称の語感や似た用語からの連想だけで対応を決めていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

サンドボックスは、不正な動作をする可能性があるプログラムを特別な領域で動作させ、他の領域に悪影響が及ばないようにする仕組みです。したがって正解はエです。ア、イ、ウは、それぞれログ分析(SIEMなど)、サニタイジング、リバースプロキシの説明です。

正解の理由

サンドボックス(砂場)は、信頼できないプログラムを、OSや他のアプリケーションから切り離した限られた領域で実行する仕組みです。プログラムが不正な動作をしても、影響はその領域の中にとどまり、システムのほかの部分は守られます。マルウェアの動的解析やWebブラウザでのスクリプト実行などに使われています。この内容と合うのはエです。

他の選択肢との比較

アは、多様な機器やソフトウェアのログをまとめて分析するSIEMなどの説明です。イは、入力データ中のタグやスクリプトを別の文字列に置き換えて無害にするサニタイジング(エスケープ処理)の説明です。ウは、Webサーバの前段でリクエストに代わりに応答するリバースプロキシの説明です。どれも、プログラムを特別な領域で動かして影響を閉じ込める仕組みではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。OS、DBMS、アプリケーションソフトウェア、ネットワーク機器などが出力する大量のログデータを集めて分析するのは、SIEMなどのログ分析の説明だよ。インシデントの検知や調査には役立つけれど、プログラムを特別な領域で動かして影響を閉じ込める仕組みではないから、サンドボックスの説明には当たらないよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。入力フォームへの入力データに含まれるHTMLタグ、JavaScript、SQL文などを別の文字列に置き換えて、悪意のあるプログラムが実行されないようにするのは、サニタイジング(エスケープ処理)の説明だよ。XSSやSQLインジェクションへの対策だけど、入力データを無害にする方法であって、プログラムを特別な領域で動作させる仕組みではないよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。Webサーバの前段に置いて、不特定多数のPCから特定のWebサーバへのリクエストに代わりに応答するのは、リバースプロキシの説明だよ。負荷分散やサーバを外部から隠す目的などで使われるけれど、不正な動作をするかもしれないプログラムを特別な領域に閉じ込めて実行する仕組みではないよ。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。サンドボックスは、不正な動作をする可能性があるプログラムを、OSや他のアプリケーションから切り離した特別な領域で動作させる仕組みだよ。プログラムが悪意のある動作をしても影響がその領域の中にとどまるから、他の領域に悪影響が及ぶのを防げるよ。マルウェアの動的解析やWebブラウザでのスクリプト実行などに使われているよ。

学習のポイント

サンドボックス、SIEM、サニタイジング、リバースプロキシを、それぞれ何に働きかける仕組みかで区別できるようにしましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成31年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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