PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成30年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問27
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア因果関係分析法
- イクロスセクション法
- ウ時系列回帰分析法
- エデルファイ法
解き方のヒントを見る
予測・発想手法の目的を見極める
分析・予測に用いる手法は名称が似ていても、それぞれ何を明らかにするために使うのかが異なります。本問では各手法の目的という一つの観点に絞り、問われている状況で最終的に得たいものと合致するかを確認しながら検討しましょう。
この問題で問われていること
問われている場面で、手法を使って最終的に何を得ようとしているのかを先に自分の言葉で整理することが出発点です。そのうえで、各候補がその目的に対応する手法かどうかを一つずつ照らし合わせ、名称の印象だけで判断しないようにしましょう。
視点
分析や予測の手法を学ぶときは、手順の細部を覚えるより先に「その手法は何のために使うのか」を押さえると区別しやすくなります。目的が異なれば、似た場面で使われる手法でも位置づけが変わります。各手法の目的を自分の言葉で一文にまとめられるか確かめながら学習を進めましょう。
確認ポイント
- 問われている場面で最終的に得たい成果は何かを、自分の言葉で説明できるか
- 検討している各手法について「何のために使うのか」を一文で言い表せるか
- 名称の響きや印象ではなく、目的が一致するかどうかを根拠に判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
専門家へのアンケートを行い、集計結果を回答者にフィードバックして再調査を繰り返し、集団としての意見を収束させる手法はデルファイ法です。そのため正解はエです。
理由
デルファイ法では、専門的知識や経験を持つ複数の人にアンケートを行います。集計した結果を回答者に示して互いの意見を参照してもらい、再びアンケートに答えてもらいます。これを何度か繰り返すことで意見のばらつきを小さくし、集団としての見解にまとめます。技術動向などの未来予測に使われ、問題文の説明と一致します。
比較
因果関係分析法、クロスセクション法、時系列回帰分析法は、どれも数値データを統計的に分析して予測や分析を行う手法です。因果関係分析法は要因と結果の関係を、クロスセクション法は同じ時点の複数の対象を横断的に比較したデータを、時系列回帰分析法は時間の流れに沿ったデータの傾向を用います。専門家へのアンケートを繰り返して意見を収束させる手順を持つのはデルファイ法だけです。
選択肢ア
これは不正解だよ。因果関係分析法は、原因となる要因と結果となる変数の関係を統計的なモデルで捉え、その関係をもとに予測や分析を行う手法だよ。材料になるのは数値データで、専門家へのアンケートを行って結果を互いに参照しながら調査を繰り返す手順はないから、問題文の説明とは合わないんだ。
選択肢イ
これは不正解だよ。クロスセクション法は、同じ時点での複数の対象(地域や企業など)のデータを横断的に比較・分析して、変数どうしの関係を見つけ、予測に使う手法だよ。統計データを使う分析なので、専門家へのアンケートを繰り返して集団の意見を収束させるという問題文の手順とは違うんだ。
選択肢ウ
これは不正解だよ。時系列回帰分析法は、過去から現在までの時系列データの傾向を回帰式で表し、その式を将来に延ばして予測する手法だよ。現在の動向から未来を予測するという点は似ているけど、専門家へのアンケートや、結果を参照しながら再調査する手順がないから、問題文の手法には当てはまらないんだ。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。デルファイ法は、専門的知識や経験を持つ複数の人にアンケートを行い、集計結果を回答者に示して互いの意見を参照してもらったうえで、再びアンケートを行う手法だよ。これを繰り返して意見のばらつきを小さくし、集団としての意見を収束させるんだ。未来予測やシステム分析に使われる点も含めて、問題文の説明と一致するよ。
学習のポイント
統計データに基づく予測手法と、専門家の意見を集約する予測手法の違いを区別できるようにすることが大切です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問27(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針