PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ
平成28年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業改革において既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し,業務フロー,管理機構,情報システムを再構築する手法のこと
- イ企業の経営資源を有効に活用して経営の効率を向上させるために,基幹業務を部門ごとではなく統合的に管理するための業務システムのこと
- ウ発注者と IT アウトソーシングサービス提供者との間で,サービスの品質について合意した文書のこと
- エビジネスプロセスの構成要素とそれを支援する IT 基盤を,ソフトウェア部品であるサービスとして提供するシステムアーキテクチャのこと
解き方のヒントを見る
役割の境界を整理する視点
サービス指向アーキテクチャを学ぶ際は、個々の要素の名称や印象で判断せず、どの責務をどこに置き、要素同士がどの境界で関わるのかを順に整理して考えることが大切です。その関係性に注目します。
この問題で問われていること
この問題では、各説明を個別に覚えた知識と結び付ける前に、責務の範囲、関係する単位、やり取りの境界という一つの観点から、説明全体の意味を読み取ることに集中します。
視点
構成要素を単独で見るのではなく、それぞれが担う役割と、他の要素との関係を分けて整理すると、概念同士の違いを落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- 説明の中心となる責務の範囲を確認する
- 関係する要素の単位と境界を整理する
- 名称や印象ではなく説明全体の関係性を見る
正解と解説を見る
正解
エ
解説
SOAは、ビジネスプロセスの構成要素と、それを支援するIT基盤を、ソフトウェア部品であるサービスとして提供するシステムアーキテクチャです。業務機能をサービス単位で捉え、組み合わせて利用できるようにします。
理由
SOAはService-Oriented Architectureの略で、業務プロセスの機能やIT機能をサービスとして整理し、それらを組み合わせてシステムを構築する考え方です。したがって、ビジネスプロセスの構成要素とIT基盤をサービスとして提供するという説明が該当します。
比較
アは企業改革の手法であるBPR、イは基幹業務を統合的に管理するERP、ウはサービス品質について発注者と提供者が合意するSLAの説明です。これらはいずれもSOAそのものを表していません。
選択肢ア
これは不正解だよ。既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し、業務フローや管理機構、情報システムを再構築する説明は、企業改革の手法であるBPRを指します。サービスを単位としてシステムを構成するSOAの説明ではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。基幹業務を部門ごとではなく統合的に管理し、経営資源を有効活用する業務システムはERPの説明です。業務機能やIT機能をサービスとして提供・組合せするシステムアーキテクチャとは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。発注者とITアウトソーシングサービス提供者が、サービスの品質について合意した文書はSLAの説明です。SLAは契約上のサービス水準を定めるものであり、サービスを部品としてシステムを構成するSOAとは異なります。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ビジネスプロセスの構成要素と、それを支援するIT基盤を、ソフトウェア部品であるサービスとして提供するシステムアーキテクチャはSOAの定義に合致します。サービスを組み合わせて業務を実現する点が重要です。
学習のポイント
SOAとBPR、ERP、SLAを説明文から識別する力を身につけましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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