PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソフトウェアの使用性を評価する指標の目標設定の例として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    ソフトウェアに障害が発生してから1時間以内に,利用者が使用できること
  2. イ
    利用者が使用したい機能の改善を,1週間以内に実装できること
  3. ウ
    利用者が使用したい機能を,100%提供できていること
  4. エ
    利用者が,使用したいソフトウェアの使用方法を1時間以内に習得できること
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評価目標を整理する基本視点

使用性の評価を考えるときは、指標名や数値だけに注目せず、誰がどの場面で何を達成したいのかを先に整理し、目標の意味と観測条件の対応を確認しましょう。結果を比べる前に、評価の前提が揃っているかも見直します。

この問題で問われていること

一つの観点として、設定された目標が利用者・利用状況・評価対象の関係を無理なく表しているかに注目し、数値の大小を先に判断しないように考えてください。特定の指標を選ぶ理由が、評価目的と結び付いているかを確認します。

視点

目標設定では、測定しやすさだけでなく、評価したい利用体験とのつながりを確認します。対象者、場面、達成したい状態、観測の条件を順に並べ、各要素の対応が保たれているかを見直すと、指標の解釈を整理しやすくなります。

確認ポイント

  • 目標の対象者と利用場面が明確に対応しているか
  • 評価したい状態と観測する指標の役割が混同されていないか
  • 設定条件が変わったとき、目標の意味も変わらないか
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正解

エ

解説

使用性は、利用者がソフトウェアをどれだけ容易に理解し、目的の操作を達成できるかを表す品質特性です。したがって、利用者の習得時間のように利用時の行動を測れる目標が適切です。

理由

使用性の評価では、利用者がソフトウェアを理解し、目的の機能を使えるようになるまでの容易さや時間などを指標にします。利用者の習得時間は、実際の利用場面で測定できるため、目標設定の例として適切です。

比較

障害発生後の復旧時間は信頼性や可用性、機能改善の実装期間は開発活動の速さ、機能の提供割合は機能性や要求充足に関係します。これらは利用者の使いやすさを直接測る指標ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。障害が発生してから利用者が再び使えるまでの時間は、障害復旧やサービスの可用性に関する指標です。利用者がソフトウェアを理解し、操作を習得しやすいかという使用性を直接評価する目標にはなっていません。

選択肢イ

これは不正解だよ。利用者が望む機能の改善を1週間以内に実装できるかは、開発や変更対応の期間を表す目標です。利用者が実際に操作しやすいか、理解しやすいかを測定する使用性の指標とは異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。利用者が使用したい機能を100%提供できることは、必要な機能をどれだけ満たしているかという機能性や要求充足の観点です。機能がそろっていても、操作方法が分かりやすいとは限らないため、使用性の目標とはいえません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。利用者が使用方法を1時間以内に習得できることは、利用者がソフトウェアを理解し、使えるようになるまでの容易さを時間で測定する目標です。利用時の習得しやすさを直接評価できるため、使用性の指標として適切です。

学習のポイント

使用性の指標は、利用者の操作や習得のしやすさを測定可能な形で表します。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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