PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成25年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソーシャルエンジニアリング手法を利用した標的型攻撃メールの特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    件名に“未承諾広告※”と記述されている。
  2. イ
    件名や本文に,受信者の業務に関係がありそうな内容が記述されている。
  3. ウ
    支払う必要がない料金を振り込ませるために,債権回収会社などを装い無差別に送信される。
  4. エ
    偽のホームページにアクセスさせるために,金融機関などを装い無差別に送信される。
解き方のヒントを見る

情報の信頼性を見極める視点

この分野では、内容を表面的な印象だけで判断せず、情報の出どころ、依頼の妥当性、通常の手続きとの整合性を一つの観点から順に確認し、根拠を整理して判断することが大切です。

この問題で問われていること

確認の中心を「その情報を信頼してよいか」という一点に置き、記載内容を周辺の事実や既知の手続きと照合し、急いで判断せず追加確認の必要性を落ち着いて丁寧に考えます。

視点

情報を受け取ったときは、書かれている主張そのものだけでなく、誰からどの経路で届き、求められている対応が普段の確認手順と整合するかを整理します。断定せず、別の信頼できる情報源で確かめる必要性を検討する、という順序で考えると学習しやすくなります。

確認ポイント

  • 情報の出どころと、通常の手続きとのつながりを確認する。
  • 書かれた内容を、既に分かっている事実と落ち着いて照合する。
  • 判断を急がず、独立した経路で追加確認する必要性を考える。
正解と解説を見る

正解

イ

解説

標的型攻撃メールは、特定の組織や個人を狙い、受信者が関係ありそうだと感じる内容を使って開封や返信などを誘導する。単なる広告表示や無差別な詐欺メールとは性質が異なる。

理由

ソーシャルエンジニアリングを利用した標的型攻撃では、攻撃者が受信者や組織の情報を踏まえ、業務に関係がありそうな件名や本文を用いて警戒心を下げる。

比較

未承諾広告の表示、料金請求を装う無差別送信、金融機関を装う無差別送信は、それぞれ別の迷惑メールや詐欺メールの特徴であり、標的型の個別化を示していない。

選択肢ア

これは不正解だよ。件名に“未承諾広告※”と記述することは、広告メールに関する表示の特徴である。受信者の業務や関心に合わせて信じ込ませる標的型攻撃メールの特徴を示していない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。件名や本文に受信者の業務に関係がありそうな内容を記述すると、受信者は自分に必要な連絡だと思いやすくなる。このように対象者に合わせて心理を利用する点が、標的型攻撃メールの特徴である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。支払う必要がない料金を請求し、債権回収会社などを装って無差別に送信するのは、一般的な料金請求詐欺の特徴である。特定の受信者に合わせた標的型攻撃の説明ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。金融機関などを装って偽のホームページへ誘導するのは、典型的なフィッシングの手口である。しかも無差別に送信されるため、受信者ごとに内容を合わせる標的型攻撃メールの特徴とは異なる。

学習のポイント

標的型攻撃と無差別型の迷惑メール・詐欺メールを、内容の個別化という観点で区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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