PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成24年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

レプリケーションが有効な対策となるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    悪意によるデータの改ざんを防ぐ。
  2. イ
    コンピュータウイルスによるデータの破壊を防ぐ。
  3. ウ
    災害発生時にシステムが長時間停止するのを防ぐ。
  4. エ
    操作ミスによるデータの削除を防ぐ。
解き方のヒントを見る

レプリケーション適用対象を見極める視点

レプリケーションを検討するときは、仕組みの名称や構成だけで判断せず、どの情報を、どの範囲へ、どの時点で反映させる必要があるかを整理し、利用目的との関係から考えます。

この問題で問われていること

この問題では、対象となる情報の性質と利用目的の関係に注目し、反映先や更新の扱いが要求に合うかを、各記述へ同じ観点で当てはめて比較してください。表面的な語句に引きずられないことが重要です。

視点

適用対象を考える際は、まず情報の役割と更新のされ方を捉え、必要な共有範囲、反映のタイミング、運用上の制約が目的と整合するかを順に確認します。個別の方式名の暗記より、要件との対応関係を軸に整理することが大切です。

確認ポイント

  • 対象となる情報が、利用目的に照らして共有・反映される必要があるものか確認する
  • 更新の頻度や反映が必要な時点を、問題の要件と照らし合わせる
  • 反映先の範囲と運用上の制約が、想定する利用場面に適合するか確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

レプリケーションは、データやシステムを複数の場所に複製しておき、主系統に障害が発生した際に代替系統へ切り替えられるようにする対策です。したがって、災害時の長時間停止を防ぐ目的に適している。

理由

レプリケーションでは、同じデータを別の装置や拠点などへ複製して保持する。災害によって主系統が利用できなくなっても、複製先を使って処理を継続しやすくなるため、システムの長時間停止を防ぐ対策となる。

比較

この仕組みは、改ざんやウイルス感染、操作ミスそのものを防止する機能ではありません。複製のタイミングや方法によっては、誤った変更や破壊されたデータまで複製される可能性もあるため、目的に応じて別の対策と組み合わせる必要がある。

選択肢ア

これは不正解だよ。レプリケーションはデータを複製して可用性を高める仕組みであり、悪意によるデータの改ざんを直接防ぐ機能ではない。改ざん対策には、アクセス制御、認証、権限管理、変更履歴の記録など、内容の変更を制限・検知する対策が必要になる。

選択肢イ

これは不正解だよ。レプリケーションによって複製先を用意しても、コンピュータウイルスによるデータの破壊自体を防止できるわけではない。感染した状態や破壊された状態が複製される可能性もあるため、ウイルス対策ソフトや侵入防止、バックアップなどとは目的が異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。レプリケーションはデータやシステムの複製を別の装置・拠点などに保持し、主系統が災害で利用できない場合に代替系統へ切り替えやすくする。これにより、災害発生時のシステムの長時間停止を防ぐ対策となる。

選択肢エ

これは不正解だよ。レプリケーションはデータを複数箇所に保持する仕組みであり、利用者の操作ミスによるデータの削除を直接防ぐものではない。削除操作の確認、権限設定、操作履歴、世代管理されたバックアップなどが、操作ミスへの対策として用いられる。

学習のポイント

レプリケーションは可用性や事業継続性を高める対策として整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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