PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問5

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

3台の装置X~Zを接続したシステムA,Bの稼働率について,適切なものはどれか。ここで,3台の装置の稼働率は,いずれも0より大きく1より小さいものとする。
装置X、Y、Zを直列又は並列に接続した二つのシステムAとBの構成図。
装置X、Y、Zを直列又は並列に接続した二つのシステムAとBの構成図。

選択肢

  1. ア
    各装置の稼働率の値によって,AとBの稼働率のどちらが高いかは変化する。
  2. イ
    常にAとBの稼働率は等しい。
  3. ウ
    常にAの稼働率が高い。
  4. エ
    常にBの稼働率が高い。
解き方のヒントを見る

構成と稼働率を考える一つの視点

システム全体の稼働状況を考えるときは、個々の要素だけでなく、要素同士の関係と依存の仕方に注目します。全体が使える状態の条件を整理し、構成図と照らして考えましょう。

この問題で問われていること

確認する観点を、構成要素の役割と依存関係に絞ります。各要素が全体の利用可能性にどう関わるか、前提条件を一つずつ整理してから、提示された説明との整合性を確かめてください。

視点

稼働率に関する判断では、数値や用語を先に当てはめるのではなく、構成要素の関係を図式化し、全体の状態を決める条件を言葉で整理することが大切です。

確認ポイント

  • 構成要素を役割ごとに区分できているか
  • 要素間の依存関係を図や言葉で整理できているか
  • 全体が利用可能となる前提条件を読み違えていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

装置X,Y,Zの稼働率をそれぞれx,y,zと置くと、AはXとYの並列部分にZが直列接続された構成、BはXとZの直列部分とYが並列接続された構成です。計算するとBの方が常に高い。

理由

X,Y,Zの稼働率をx,y,z(0<x,y,z<1)とする。AはXとYの並列接続にZが直列接続されるため、Aの稼働率はz{1−(1−x)(1−y)}=xz+yz−xyzです。BはXとZの直列接続とYの並列接続なので、Bの稼働率は1−(1−xz)(1−y)=y+xz−xyzとなる。

比較

B−A={y+xz−xyz}−{xz+yz−xyz}=y(1−z)です。y>0かつz<1なので、y(1−z)>0となり、Bの稼働率はAより常に高い。したがって、稼働率の具体的な値によって優劣が入れ替わることはない。

選択肢ア

これは不正解だよ。装置X,Y,Zの稼働率をx,y,zとすると、Aはz(x+y−xy)、Bはy+xz−xyzで表せる。両者の差はB−A=y(1−z)となり、0<y<1、0<z<1の条件では必ず正になるため、各装置の値によって優劣が変化するという説明は誤りである。

選択肢イ

これは不正解だよ。Aの稼働率はxz+yz−xyz、Bの稼働率はy+xz−xyzであり、共通部分を除くとBの方にy、Aの方にyzが残る。差はy(1−z)で、y>0かつz<1から常に正になるため、AとBが常に等しいという説明にはならない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。AはXとYの並列接続にZを直列接続した構成、BはXとZの直列接続にYを並列接続した構成である。計算するとB−A=y(1−z)>0となるので、Aが常に高いのではなく、条件を満たす範囲ではBの方が高い。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。Aの稼働率はz{1−(1−x)(1−y)}、Bの稼働率は1−(1−xz)(1−y)である。差を取るとB−A=y(1−z)となる。0<y<1、0<z<1なのでこの差は常に正であり、Bの稼働率が常に高い。

学習のポイント

直列・並列接続の稼働率を式にし、不等式で常に成り立つ関係を確認する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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