PMプロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ

平成21年度春期 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ 問4

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

メモリの誤り制御方式で、2ビットの誤り検出機能と、1ビットの誤り訂正機能をもたせるのに用いられるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    奇数パリティ
  2. イ
    水平パリティ
  3. ウ
    チェックサム
  4. エ
    ハミング符号
解き方のヒントを見る

誤り制御方式を比べる視点

メモリの誤り制御方式を考えるときは、各方式の名称や印象だけで決めず、誤り発生後に必要となる対応の段階と、問題文が示す目的や条件との結び付きを丁寧に整理していきます。

この問題で問われていること

確認する観点を、誤りが起きた後に必要となる働きの違いに絞ります。選択肢の表現をそのまま比べるのではなく、示された目的や条件がどの対応段階を求めているかを丁寧に見てください。

視点

方式を判断するときは、まず誤り発生後に求められる対応の段階を捉え、次にそれが問題文の目的や条件とどう結び付くかを確認します。名称から連想せず、記述の役割だけを比較するのがポイントです。

確認ポイント

  • 誤り発生後に求められる対応の段階を確認する
  • 問題文が示す目的と対応の結び付きを確かめる
  • 方式名の印象ではなく記述された役割に注目する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

メモリの誤り制御では、誤りを検出するだけの方式と、誤り位置を特定して訂正できる方式を区別する。ハミング符号は、冗長ビットによる検査結果の組合せから1ビット誤りの位置を特定して訂正でき、2ビット誤りも検出できる。

理由

ハミング符号では、複数の検査ビットが作る検査結果によって、1ビット誤りが発生した位置を特定できる。そのため1ビット誤りを訂正でき、さらに2ビット誤りについても異常として検出できる。

比較

奇数パリティや水平パリティは主にパリティの不一致を利用した検出方式であり、単独では誤り位置の特定と訂正を行えない。チェックサムもデータ全体の不一致を検出するための値で、設問の訂正機能は持たない。

選択肢ア

これは不正解だよ。奇数パリティは、ビット列中の1の個数が奇数になるよう検査ビットを付け、パリティの不一致から一部の誤りを検出する方式です。しかし誤り位置を特定して1ビットを訂正する情報はなく、2ビット誤りのような偶数個の誤りを見逃す場合もあるため、設問の条件を満たしません。

選択肢イ

これは不正解だよ。水平パリティは、データを行方向などに分けてパリティを付加し、パリティの不一致から誤りを検出する考え方です。ただし水平パリティ単独では、誤り位置を特定して1ビットを訂正する機能や、2ビット誤りを確実に扱う能力を持たないため、求める方式とは異なります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。チェックサムは、データから計算した検査値と受信側で再計算した値を比較し、データの不一致を検出する方式です。一方、検査値の差から特定のビット位置を判断して1ビット誤りを訂正する方式ではありません。したがって、2ビット誤りの検出と1ビット誤りの訂正を両立する条件には合いません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ハミング符号は複数の検査ビットを用い、検査結果の組合せから1ビット誤りが発生した位置を特定できるため、そのビットを反転して訂正できます。また、符号の検査によって2ビット誤りを検出する能力も持つので、設問の検出機能と訂正機能の条件に一致します。

学習のポイント

パリティ、チェックサム、ハミング符号の検出範囲と訂正能力を比較する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅰ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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