NWネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア機能の中核部分と拡張部分とを分離して,変更要求に対する拡張性を向上させる。
- イデータストリームに対する一連の処理を,容易に追加又は削除できるように分割して,段階的に実施する。
- ウデータの管理,利用者への情報表示,利用者からの入力と制御の三つのコンポーネントでGUIシステムを構成して,表示部分の変更に柔軟に対応する。
- エ分散環境において,サービスの登録,検索,メッセージのやり取りを行い,クライアントとサーバとの相互依存性を弱める。
解き方のヒントを見る
責務の分け方から構造を見極める
アーキテクチャパターンの区別では、名称の印象ではなく、システムを構成する要素にどのような責務が割り当てられ、要素同士がどの向きで依存・連携しているかという一つの観点に絞って、問われている内容と照らし合わせることが手がかりになります。
この問題で問われていること
問われているパターンについて、処理や役割を担う要素がどう分かれているか、そして各要素がどの要素に依存し、どの向きに情報や要求が流れるのかを自分の言葉で説明できるかどうかが、区別の中心的な観点になります。
視点
アーキテクチャパターンは、システムをどのような単位に分割し、それらをどう結び付けるかという設計上の考え方を型としてまとめたものです。似た名称や似た目的を持つパターンが多いため、名前の響きで覚えると混同しやすくなります。区別するときは、分割された各要素がどのような責務を持つかと、要素間の依存や連携がどちらの向きに成り立っているかを組にして捉えると、パターンごとの違いを整理しやすくなります。
確認ポイント
- 各パターンで、構成要素ごとにどのような責務を担うとされているかを自分で整理できているか
- 要素間の依存や連携が、どちらの要素からどちらの要素へ向いているかを区別できているか
- 名称や用語の似た印象に頼らず、責務の分け方と依存の向きの組み合わせで判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
ブローカーは、分散環境でサービスの登録・検索やメッセージ交換を仲介し、クライアントとサーバが直接強く依存しないようにするアーキテクチャパターンです。
理由
ブローカーは、分散環境におけるクライアントとサーバの間に仲介機能を置く。サービスの登録や検索、メッセージのやり取りを仲介することで、双方の相互依存性を弱める。
比較
中核機能と拡張機能の分離はマイクロカーネル、データストリームを段階的に処理する構成はパイプとフィルタ、GUIを三つに分ける構成はモデル・ビュー・コントローラに該当する。
選択肢ア
これは不正解だよ。機能の中核部分と拡張部分とを分離して変更要求への拡張性を高める説明は、ブローカーのように分散環境でサービスを仲介する構成ではない。ブローカーの主要な役割である登録、検索、メッセージ交換が示されていない。
選択肢イ
これは不正解だよ。データストリームに対する一連の処理を分割し、段階的に実施する説明は、処理を連結するパイプとフィルタの考え方である。クライアントとサーバの間でサービスを仲介するブローカーの説明とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。データの管理、利用者への情報表示、利用者からの入力と制御を三つのコンポーネントに分ける説明は、モデル・ビュー・コントローラの構成を示している。分散サービスの登録や検索を行うブローカーではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。分散環境でサービスを登録・検索し、クライアントとサーバの間のメッセージのやり取りを仲介することで、両者の相互依存性を弱める説明は、ブローカーの特徴に一致している。
学習のポイント
ブローカーと他の代表的なアーキテクチャパターンの役割を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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